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2017年6月 2日 (金)

今日の絵

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            入間川河川敷の木

忖度の論理

   私が8歳の時、日本は戦争に負けた。その頃まわりの大人たちは、「精神力では日本の方が勝っていた。しかし、物量でアメリカに負けた」と言っていた。だから子供の私は、そんなものだろうと思っていた。
  青年のころになって、そんな私の考えが間違っていると気づかせてくれたのは、社会心理学者、南博(みなみひろし)の『日本人の心理』である。岩波新書だったと思う。
  そりゃあそうだよね。必勝の信念などがあったって、信念だけで物量に勝てると思うこと自体、冷静な精神ではない。必勝の信念で刃物を振り回す男を、どう処理しようかと冷静に考えている男の方が、精神力は上というものだ。
  同じ『日本人の心理』で、近頃話題の「忖度の論理」と言う言葉を覚えた。60年以上も前のことなので、はっきりはしない。ことによると他の著書だったかもしれない。いずれにしても、南博の著書だったことは確かである。
  「空気が読めない」ということはマイナスイメージでとらえられる。日本人は空気を読みながら生活している。しかし実は、空気を読むということは、忖度に近いのですねえ。空気を読んで、まわりの意思に迎合する、私だってあるなあ。
  どうでも良いようなことならばいいのですが、大切な問題の場合、そういうことの無いように自戒している。それでも、実際にはどうかなあ。
  忖度の論理というのは、日本人の陥りやすい論理だと思います。空気というのも、読み過ぎるとね。そして権力者の意思を忖度すると・・・

  文部省、前事務次官前川氏の告発に対し、国会で取り上げることを避けながら、地位に連綿としたとか、出会い系サイトでどうしたとか、個人攻撃を始めたとき、内閣府の負けだと思いました。告発に正面から向き合うことは嫌なのですね。

川越まで歩きました

  最短距離ではなく、途中のお店に寄ったりしながらなので、何時間でどうとかいうことは出来ません。私はまだ、健脚だとは言えるなあ。この暑い中で歩けるんだものね。

気になる俳句

汗のなかつめたき汗のおちゆけり
                 大槻紀奴夫

ぼんくら俳句

   照り返し老人は汗頭から

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