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2017年1月18日 (水)

気になる俳句

今日の絵

Img467

  毎日新聞日曜版の写真からなのですが、2013年3月24日です。何時か描こうと思って取っておいた切り抜きです。モデルはキャスター唐橋ユミさん。知らないなあ。

気になる俳句

  いつも「気になる俳句」としてほぼ毎日、歳時記などから取った句を1句、ブログに載せています。しかし本当に気になるというより、ぼんくら俳句との関連で選ぶことが多い。

  でも「今日の気になる俳句」は襟を正して読むような、本当に「気になる俳句」です。作者は松尾あつゆき。その『原爆句抄』から。ただし寺井谷子の著書『俳句の海へ 言葉の海へ』からの孫引きです。
  松尾あつゆきは自由律俳人で、紹介されている句には、前書きが付いています。

   8月9日被爆、二児爆死、四才、一才、翌朝発見す
 
 こときれし子をそばに、木も家もなく明けてくる

   長男また死す、中学1年

 この世の一夜を母のそばに、月がさしている顔

   自ら木を組て三児を焼く

 とんぼう、子を焼く木をひろうてくる
 かぜ、子らに火をつけてたばこ1本

   翌朝、子の骨を拾う

 あわれ七ヶ月のいのちの、はなびらのような骨かな

   子の母も死す 36才

 くりかえし米の配給のことをこれが遺言か
 なにもかもなくした手に四まいの爆死証明

   妻を焼く、8月15日

 降伏のみことのり、妻を焼く火いまぞ熾りつ

  こんな句を読んだら、もう、言葉もない。子ども3人が死んで、自分も死んでいこうとするとき、コメの配給の心配をしている。あの頃の生活。

  今日は普通のぼんくら俳句は書けない。これらの句に比すべきもないが、これまでに詠んだ妻こい俳句をまとめてみます。

ぼんくら俳句

   病む妻に春のカーテン開けはなつ
   骨壺のまだ温かき桜かな
   端座してかすみの果てに妻棲むか
   その席は亡妻の席つゆの客
   餠焼けば亡き妻そこに居るごとく
   湯豆腐の湯気の向うのがらんどう
   



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