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2016年8月10日 (水)

背景を知る

今日の絵

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   御岳渓谷です

背景を知る

  黒澤弘光・竹内薫、著『心にグッとくる日本の古典』NТТ出版、を読んでいる。正編と続編があるのだけれど、今、正編を読み終えたところ。
  作家の竹内薫が高校時代の先生に古典の理解の仕方を聴く対談の形になっている。正編で解説しているのは、『伊勢物語』の「梓弓」と「筒井筒」。『平家物語』の「敦盛最期」と「忠度都落」。『源氏物語』の「桐壺巻」。『万葉集』の「防人歌」である。

  私は義務教育終了程度の人間で、古典の読み方など知りはしないのですが、若いころから本の虫でした。岩波の「日本古典文学全集」の頭注を頼りにいくつかの古典を読みました。
  たとえば「枕草子」。読み始めては見たものの、頭注だけでは理解できず、途中で放り出しました。2回目。やはり途中で放り出しました。3回目、なぜか最後まで読めました。
  2回目と3回目の間に何があったか。中央公論社だったと思いますが全40何巻かの「日本の歴史」が刊行されました。大学の歴史専攻の学生に教える程度の内容ということでした。私はこれを明治維新のあたりまで読みました。
  3回目に読んだ時には、「枕草子」の背景がいくらか分かったので、途中で放り出さず、最後まで読めたのだろうと思います。しかしそれは、表面的に少しわかったという程度のもので、原文を現代語に直していただけのものです。
  日本の古典について、黒澤弘光先生の解説を読んでいると、私は何も理解できていなかったのだなと感じます。例えば『源氏物語』の「桐壺巻
」。たまたまこれは読んでいました。でも私は桐壺帝の行為を紫式部が批判的な目で書いているなどということは、全く気が付きませんでした。ただ可哀想な桐壷の更衣という読み方しかしていません。
  古典を本当に理解するには古語や文法だけではなく、当時の社会状況、その頃の常識、人々の心情などなど多くのことを知らなければなりません。相当の想像力が必要です。
  私程度の想像力では…難しいな。

気になる俳句

咳暑し茅舎小便又漏らす 川端茅舎

ぼんくら俳句

   寝転んで本読んでいる暑さかな




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