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2015年5月29日 (金)

思い出ベンチ

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 奥武蔵風景(横瀬町)

思い出ベンチ

 石神井公園に行きました。あかるく開放的な石神井池、少し湿潤な三宝寺池。二つの池を中心にした公園です。石神井池の柳と水面の作る風景も捨てがたいけれど、私はどちらかと言えば、三宝寺池が好き。
 私がよく行く公園には、それぞれお気に入りの場所があって、大抵はそのあたりのベンチに座ることになる。今日も三宝寺池にお気に入り辺りのベンチに座って、時を過ごしました。景色のいい場所なので、その辺りいったいに10脚以上のベンチがあるかと思います。
 私が座ったベンチの近くにテーブル付きのベンチがあって、上品な老婦人とその娘夫婦か兄妹と思われる3人が、何か食べたり飲んだりしていました。側に車椅子があり、どうやらお祖母さんの移動は車椅子のようです。
 急いでいるわけでもないし、持っていったアルコールを飲みながら、この角度から見たら絵になるかな、とか、あそこに人が来たら写真を撮って、絵の材料にしようなどとカメラを構えたりしながら、私ものんびり座っていました。
 そのうち、テーブルの3人が立ち上がり、おばあさんを車椅子に乗せ、その辺のベンチの背に貼ってあるプレートを覗き込んでいます。というより、どうも私の座っているベンチが気になるみたい。となれば、声をかけないわけにはいきませんね。
 「何かこのベンチに・・・」
 「実は母の思い出ベンチです」
 「そういうことであれば私は別のベンチに移ります」
 その段階では何の事かよく判らなかったんですが、聞いてみると、老婦人と御主人が公園に寄付をして作ったベンチだそうです。三人はそのベンチに座って、記念の写真を撮って、帰っていきました。
 3人が去った後でベンチのプレートを見ると『三人の子と八人の孫が幼少期をこの公園で育ち、私たちもダイヤモンド婚の内祝いができました』と書いてあり、夫婦の名前と、2009年8月31日の日付がありました。御主人は亡くなられたそうです。

 私も写真を撮らせてもらい、ブログの載せる許可も得たのですが、アップは止めておきます。ちなみに私が移動した隣のベンチには『雨もあり風もまたあり世の中は良きことばかりなしと思へば』の和歌と、劇団東俳、久野四郎の名前がありました。久野四郎って誰? ごめんね久野さん。

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 私の座っていたベンチから見える風景です。

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 気根というのでしょうか右上のメタセコイアの根のようです。

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気になる俳句

   夏の雨はや噴水を降りつつむ  内藤吐天

ぼんくら俳句

     夏の雨舗道のほてり冷まし得ず
     「あー」「あー」と鴉は鳴きぬ夏木立ち











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