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2015年3月 1日 (日)

バンドラの箱

001

 冬の湖 イメージは鎌北湖、つまり実際とは違うよということ。

バンドラの箱

 バンドラの箱というのはギリシャ神話で、人間の悪を詰め込んだ箱です。これを明けてはいけないという箱ですが、民話でも神話でも、開けてはいけないというものは、必ず明けられます。見てはいけないというものは見てしまいます。話してはいけない、触ってはいけない、ふり返ってはいけない、これらはみんな破られます。バンドラの箱も開けられました。

 俳句をはじめてまだ間がなかったころ、ブッシュ大統領がイラクで戦端を開きました。彼なりの正義感があったみたいです。でも、戦争なんて、みんな自分のほうが正義だというんですよね。正義を武力で通そうとすることは、私は悪だと思います。正義のために戦うなどというのは、これから人殺しをするぞ、ということです。戦争は絶対悪という思いがあるので、私たちの句会に

   パンドラの箱開けられて薮の中

 という句を投句しました。でも、全く注意は惹きませんでした。私としては薮をブッシュにかけたつもりでした。しかし、それは理解されませんでした。それはそうだよね。なんの断りもなしに、日本語で書いてそれを外国語で考えろなんていうのは、何かヒントが無い限り無理ですよ。俳句としては失敗作です。しかしながら、ブッシュ大統領がパンドラの箱を開けてしまったという思いは、今もあります。

 おかげで政権の空白地帯が生まれ、さまざまな過激派が生まれ、世界の脅威になっています。しょせん大多数の人に支持されることの無い過激派です。しかし大多数の人
がそれに怯えなければなりません。

 人殺しのテクニックは進んでも、人を殺してはいけないという当たり前の感覚が失われてきているようで、怖い。

気になる俳句

   いつ濡れし松の根方ぞ春しぐれ  久保田万太郎

ぼんくら俳句

     若葉屋根若葉遠山霞むなり
     繋がれし山羊の向うの山笑う
     黒々と杉の木立ちや春の雨
     谷筋に家登りゆくしゃがの花
     延々と山巻く道に春の雨
     なに見ても美しき日や春の雨




    

 



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