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2015年2月 5日 (木)

清崎敏郎の俳句

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 鎌北湖の釣り人

清崎敏郎の俳句

 ボランティアの予定だったが、朝、はやばやと中止の報が入る。
 で、鈴木貞雄著の『俳句の作り方』を読む。狭山台図書館の俳句の本をあらまし読んでしまおうと思い立ち、先日借りた本である。
 著者・鈴木貞雄の師は清崎敏郎で、その師は富安風生である。そのためこの本には清崎敏郎と富安風生の句が多い。
 清崎敏郎の句を読んでいて、ひとつの特徴に気がついた。それは、清崎敏郎が、無いもを読む俳人だということである。

   ゐずなりし先ほどまではゐし千鳥
   かかりゐし雲なくなりぬ辛夷の芽
   年木樵る音かつづきてゐしが止む
   大寒の日は山膚にふるるなし
   梅の影床几の上にいつかなし
   心にいま萍を見てゐるにあらず
   春灯の衣桁に何もなかりけり
   高々と引きゆく鶴の声もなし

 1句目、先ほどまでいた千鳥がいなくなった。2句目かかっていた雲がなくなった。3句目年木(松のことかな?)を切る音らしいのが聞こえていたが聞こえなくなった。4句目、大寒の日光は山膚にささない。5句目、梅の影が床几(簡素な腰掛)の上に落ちていたが、いつの間にかなくなった。6句目、浮き草を見ていたわけではないですよ。7句目、衣桁にはなにもかかっていない。・・衣桁・・着物はたたんで箪笥などに仕舞うのが筋だが普段着るものや、仕舞う前の時間、ちょっと引っ掛けて置く和家具。8句目、鶴は声も出さずに渡ってゆく。

 というわけで、この本に引用されている清崎敏郎の俳句の半分くらいは、無いものをうたっているのですね。清崎敏郎の句集は読んだことがないけれど、一つの特徴と言えるのではないか。

気になる俳句

 今日書いた清崎敏郎の俳句が、気になる俳句です。

ぼんくら俳句

     ちょっとだけためらって出る雪の朝
     カーテン閉ず降りつのる雪止みたれば

 ハハ、2句目は真似しちゃったよ。 



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