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2014年2月19日 (水)

芭蕉の蛙について

2月19日(水)

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 名栗湖周辺 この先は歩く気にならず引き返しました。

芭蕉の蛙

 去年、俳句の総合誌で「古池や蛙飛び込む水の音」の蛙が、複数か単数かが問題になったんだそうですね。私は俳句もいい加減にやっているので、総合誌も満足に見ていません。そんなことは知りませんでした。
 私はその論争が起きる少し前に『雷鼓』と言う目立たない雑誌に、芭蕉の蛙について書いた随筆を載せてもらいました。

 そこで取り上げたことは、飛び込んだカエルはアマガエルのような小型ではなく、と言ってガマガエルのような大型でもなく、トノサマカエルくらいの、中型のかえるではないか、と言うこと。

 もう1つは、蛙が単数だったか複数だったかと言うこと。芭蕉の句の印象を言うなら、まず静寂があって、蛙の飛び込む音がポチャンとひとつだけして、またもとの静寂に戻ると言う印象です。

 しかし、現実にはどうだったろうか。農薬などを使わない芭蕉の時代、古池に蛙が1匹だけとは考えにくい。秋田の田舎育ちの私は、田んぼの畦に足を踏み入れると、蛙が次から次へと水に飛び込むことを経験している。1匹の蛙が水に飛び込めば、危険を感じるのか、周りの蛙は次々に水に飛び込むのである。ひとしきり蛙が飛び込んだ後で、元の静寂に戻ると言うのが現実ではないだろうか、と言うのが私の主張でした。

 ただし、私の考える中型の蛙はトノサマカエルであり、関東地方にはトノサマカエルの空白地帯だと言う。関東でトノサマカエルといっているのは、トウキョウダルマガエルというのだそうだ。地方へ行けばあれほど一般的な蛙が、関東地方に限っていないと言うのは、本当かなあ、と疑問には思う。しかし、成人してからの大部分を関東地方ですごしているけれども、確かにトノサマカエルを見たことは無いのである。

 そんな類のことを『雷鼓』には書いた。その反応はそんなことをごちゃごちゃ言わずに、素直に句を鑑賞しろというものでした。ごもっともです。
 それにしても、芭蕉の蛙は単数か複数かなんていう問題を提起した人、私の文を読んだのではないだろうねえ。ちょっと気になりました。
どうでもいいんだけどサ。

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 わたしゃ売られて行くわいな、かどうか知らないけれど、この馬、何処へ行くのかな。

     寒風や空の硬さの下で吹く


 

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