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2014年1月20日 (月)

雪について

1月20日(月)

雪について

 私の住むあたりでも、明日は雪が降るかもしれないという。そんなとき、私は雪の降ることを期待する方である。
 私は雪深い秋田の山間部に生まれた。しかし2歳の時には東京である。そのまま過ごせば、雪を懐かしいなどと感ずることはなかったはずだ。しかし昭和19年12月、疎開のため秋田のふるさとに引っ越した。それから東京に帰るまで6年かかった。少年時代の入り口が東京で、中身が秋田で、終わりが東京である。少年時代の中身を過ごした土地が、感覚としては故郷であり、そこでの経験は懐かしいものとなる。その最たるものが雪。
 母の実家に落ち着いた私は、根雪が珍しくて嬉しくて、興奮して外に出たのに、近所の子どもは誰も外に出てこない。その土地に住んでいれば、雪なんて迷惑なことばかり多く、何も嬉しいことはないのです。私もすぐに、それを実感しましたけれど・・・。
 それから6年間、田舎に住み着いて、重苦しい雪の生活にもなれました。子どもながらに、なれない雪下ろしをしたり、下手なスキーを履いたり、雪道の歩き方も上手になったりしました。
 テレビなどを見ると、雪下ろしの道具もいろいろあるようですが、私がいたころはスコップとシャベルだけでした。屋根の雪を下ろすのも、方向を考えなくてはいけません。やみくもに下ろすと雪の重さで家が傾く危険があります。屋根の稜線の、風下の方から下ろすのです。雪は稜線の風下の方に多く積もります。落ち葉などの吹き溜まりは、風下の低いところに出来ますよね。あれと同じです。
 雪の降る前に、雪囲いをします。家の周りを板や萱などで取り囲み、雪が直接家の壁や窓などを押し付けないようにするのです。これをすると、家中が暗くなって、昼間でも電灯なしでは過ごせません。
 どこの家にも車などはない時代ですから、道の除雪なども行いません。雪が降り積もれば、その分だけ、道が高くなります。玄関から外へ出るためには、道の高さにあわせて、雪の階段を作ります。積雪は年によって大いに違います。大雪の年は、2階の窓から雪の上に出入りすることになります。
 私はスキーがありましたが、ストックもなければ、スキー靴もありませんでした。長靴でスキーを履きました。戦後のことです。その長靴も、子供用などないのです。大人用のぶかぶかの長靴で、スキーを履いていたものです。斜面などで転ぶと、長靴が脱げることもありました。すると、長靴がスキーを履いて勝手に降りて行ったりしました。こっちは残された1本のスキーを担いで、片足は足袋裸足でその長靴を追いかけるわけです。
 子どものころスキーをしたのに、私はゲレンデで滑ったことがありません。東京に帰って何十年もしてから、日光だったかでカントリースキーをしました。初心者のグループで、さすがにそこでは、私は上手い方でした。でも、今やったらどうだろう。77歳の爺さんでは、スキーを履いて、満足に歩けるかどうか。
 田舎にいたときは、雪は迷惑なものでしたが、都会に住んで何十年もすると、懐かしいものに変わります。再び雪国に住みたいなどとは思いませんが、見に行くのは好きです。ここ何年かは奥日光へ行っています。今年はどこか違うところへ行きたいと思っています。さてどこがいいかなあ、なるべくお金をかけずにいけるところは・・・。

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    寒すずめ陽の差す朝のベランダに

 

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