« 日光・赤薙山 | トップページ | 足軽の語源 »

2013年10月14日 (月)

『ご冗談でしょう、ファイマンさん』

10月14日(月)
Img070
赤薙山登山道

車椅子と仲間の会のNさんと喫茶店で雑談。
 車椅子でもさまざまな人がいて、Nさんの場合は下半身にまったく神経が通っていない。障害があってもきわめて前向きで明るい。しかし、そうなるまでには多くの葛藤があったようだ、42歳からの障害で、悩みもし、死んだほうがましとリストカットをしたりの時期もあったとか。

『ご冗談でしょう、ファイマンさん』R.P.ファイマン著、大貫昌子訳・岩波現代文庫上・下
 文庫本とはいえ、かなり厚くて字の細かい本である。著者は朝永振一郎などとともにノーベル物理学賞を受賞している。いわばその随想集のようなものである。
 かなり破天荒な人で、権威にこだわらない。自分の受けたノーベル賞にもこだわらないが、他のいかなる権威にも臆するところがない。とにかく、天才なんですね。絵を描けばすぐ展覧会をするほどの腕になるし、音楽をすれば舞台で演奏するような腕になる。数学の問題を、独特の計算方法を考えて数学の専門家よりも格段に早く回答を出したりする。鍵開けの名人になったりね。
 大変に面白い本ですが、違和感もある。オッペンハイマーの下で、原爆の開発に携わり、その中心的役割を果たした物理学者。それを、あっけらかんと楽しそうに語られると、日本人としては「うーん」と思う。彼がやらなくても、誰かがやったんでしょうけれどね。

   天高し右に左に山の径

|

« 日光・赤薙山 | トップページ | 足軽の語源 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/53601640

この記事へのトラックバック一覧です: 『ご冗談でしょう、ファイマンさん』:

« 日光・赤薙山 | トップページ | 足軽の語源 »