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2013年9月12日 (木)

『一神教VS多神教』

8月12日(木)

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『一神教VS多神教』岸田秀・聞き手、三浦雅士、朝日文庫

 精神分析的な方法で一神教と多神教を読み解く書。

 一神教を砂漠の宗教、多神教を湿潤な森林の宗教とする考ある。私はそれで、何となく分かったような気がしていた。岸田秀はそれを否定しているわけではないが、差別されたもの、迫害されたものが、現実には無い絶対神を求めるようになると言う。

 一神教はどうしても独善的、排他的になる傾向がある。これは私も感じていたことである。それが正義と結びつく、と言う。言われてみればもっともだ。凝り固まった正義感と言うものがいかに厄介なものであるかは、歴史が証明している。正義のための戦いが、いかに残酷だったか、と言うことです。正義のためだから、残酷もできてしまう。一神教の危うさですね。

 戦前の日本、天皇制と言う擬似一神教だったと言う。なるほど、そういわれればそうだ。正義感には敵意がこもっていると言う。だから戦闘的になるのかな。

 岸田秀は『ものぐさ精神分析』と言うのが処女作だそうで、そういえば、だいぶ話題になった本である。私は読まなかったが、その内容を嫌悪する人もいたようだ。なんだか読んでみたくなった。

   耳鳴りが激しくなって秋暑し

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