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2013年5月24日 (金)

いつまで(どこまで)つづくぬかるみぞ

5月24日(金)

鉄線花絡み登るや鉄の柵
夏の風小さき赤き花に吹く
美しき楽しき5月限りあり
酒屋来る今日は大根持ってくる(冬)

Img023

○水彩画の会

○いつまでつづく ぬかるみぞ

自分のブログを書く前に、覗くブログがあります。時間がかかるのであまり増やしたくないのですが、何時も覗くブログに「自然と猫と私」というブログがあります。秩父に住む元国会議員、90歳を超える女性のブログです。

今日はそのブログに、脚の不調を訴えて「『いつまでつづくぬかるみぞ』といったところだ。こんな歌、今の人は誰も知るまい」とある。

私は今の人ではないから、知ってるんですね。ただし私の知識では、「いつまでつづく」ではなくて「どこまでつづく」なのですけれど。

この歌は、のちに平凡社を起こした人が戦争の悲惨さを詞にしたものと聞きました。だから本当は反戦の詩なのですが、当時は軍歌としてもてはやされました。

当時の軍歌を西洋人などが聴くと、そのメロディーは反戦の歌のように聞こえるそうですね。悲壮感のようなものをありがたがる国民性があるのでしょう。その悲壮感が受けて、軍歌として広まったのだと思います。

処で、私の記憶するその歌は次のようなものです。

 どこまでつづくぬかるみぞ
 3日2夜を食もなく
 雨降り続くぬかるみぞ

これを軍歌として毎日のようにラジオで放送していたのですからね、いかにわれわれが悲壮感を好むかが分かります。

話は変わりますが、実は私、杉並区で歌声運動などのサークルに属していました。ガリ版でちらしを作ったりして、仲間と共に新しいグループを立ち上げました。

そこで『茨城県民謡』として『モズが枯れ木で』という歌をうたいました。ところがこれは、サトウ ハチロウの作詞だったのです。

 モズが枯れ木で鳴いている
 おいらは藁を叩いてる
 綿引車はおばあさん
 コットン水車も回ってる

 みんな去年と同じだよ
 けれども足んねえものがある
 兄んさの薪割る音がねえ
 バッサリ薪割る音がねえ

 兄さは満州へ行っただよ
 鉄砲が涙で光っただ
 モズよ寒いと鳴くがよい
 兄んさはもっと寒いだろ

反戦の歌に聞こえますよね。私たちもそのつもりで歌いました。でも、サトウ ハチロウは、反戦詩を書いたつもりはないのです。彼は、戦争の賛美者でした。ただ、詩人の感性が、本人も気づかぬ本物の気持ちを書かせたのだと思うのです。

誤解しないでください。私はサトウハチロウを責める気持ちは全くないのです。むしろ言いたいのは、国を挙げてそのことにあたる時(例えば戦争)、人々はそのことに賛同するようになると言うことです。知らず知らずのうちに、周囲の人と同じ方向を見るようになる、その恐ろしさです。知識人だから免れるなどというものではないのです。

アベノミクス大丈夫でしょうかね?

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