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2012年12月 7日 (金)

本の話

12月7日(金)

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日の出山です。

本の話

私は貧乏人だけれども、本に対してはだらしのないところがある。つい余分に買ってしまうのである。ちょっとつまみ読みをしただけで、後は積ん読という運命の本も多い。特に古本屋などでは、安さにかまけて余分に買ってしまう。

たとえば斉藤茂太の「何故かボケない人の習慣」などという本がそうだ。斉藤茂太さんといえば、北杜夫の兄で、精神病院長である。深い学識ある人が、誰にもわかるように易しく書いた本であろう。しかし、非常に常識的で、そこをはみだすものがないような気がする。他の本でもそうだったので、今回もそんなものだろうとは思った。しかし暇つぶしに読むには良いかなと思って買ったのである。でも、途中でやめてしまいました。やっぱりつまらないのです。

同じようなのが、「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこの本。題は忘れたけれど、暇つぶしのつもりで読んで、途中でやめました。沢村貞子随筆集も同じでした。健全な本ですが、暇つぶしに読んでも退屈なのです。常識的すぎるのです。同じ女優でも、高峰秀子の本はおもしろく読めるのに・・・。

実はこれらのこと、買う前から分かっているのです。それでも古本で、1冊50円などと言う棚に並んでいると、つい手が伸びてしまいます。

斉藤茂太はつまらないと書いたが、その弟の北杜夫は大好きです。兄も余裕があってユーモアがありますが、弟のユーモアとはないか違います。はっきりは言えないけれど、弟の方が、はちゃめちゃかな。常識的ユーモアよりはちゃめちゃの方がおもしろい。それに、北杜夫の方には抒情とでも言うのかな情感があるんですね。

実は北杜夫の『母の影』を読み終えたところです。北杜夫の郷愁を書いたような本で、父茂吉の短歌に触発されて文学に目覚める時期も含めて、幼少期から母の死まで、の記述である。エッセーというのか私小説というのか、ジャンルははっきり分からないが、引き込まれて読んでしまう。ジャンルなんて、どうでもいいんだね。

どうも、初めに思っていたことと違うことを書いてしまいました。若い頃「文芸首都」などという同人誌を半年くらい読んだことがあって、なだ いなだ、佐藤愛子、北杜夫などという人たちが同人だった。そのせいかどうか、私はいまだにこの人々は好きですね。ついでに言えば、佐藤愛子は文芸評論家を志していた田端麦彦と結婚して離婚し、『戦い済んで日が暮れて』書いたと思います。そっての方を主に書こうと思っていたのに、ずれてしまいました。

ついでに、最近読んで感銘を受けた本、題名だけ書いておきます。

『科学と人間の不協和音』池内了著。『ピカソは本当に偉いのか』西岡文彦著。『さもしい人間』伊藤恭彦著などです。

他にも感銘を受けたものがありますが、長くなったのでやめにします。

年寄りは散歩が日課柚子たわわ
だみ声のカラスかもの昼寝を醒ますべく

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