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2012年1月25日 (水)

「科学と人間の不協和音」

1月25日(水)

スケッチ

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錦織圭とクルム伊達。毎日新聞の写真から。

○今日の俳句

 大寒の時計の振り子よく動く

 無骨さに尽くして消える雪女

○『科学と人間の不協和音』池内了・著、角川書店。

現代の科学が抱える問題を分かりやすく解説。

たとえば、科学者は研究費を出してくれる国や企業に飼い慣らされるようになっていること。文化であった科学が文明に組み込まれ、役に立つ技術を求められ、論文よりも特許を求めるようになっていること。自ら特許を欲すること。自発的な研究ができにくくなっていること。等々。

「原発においても地震や津波に対する設計にも限度がもうけられており、それをある原子力工学者は『割り切り』と表現した。割り切らなければ設計などできないというわけだ。(中略)安全ばかりを保証し、福島の原発事故を招いてしまった」。(80ページ)。

「反原発や脱原発を主張する者は(非国民とは言わぬまでも)差別され、変人と見なされ、孤立させられた」。(147ページ)。

「自由主義経済の根本原理である神の見えざる手がイデオロギー化しており、もっと自由に手が動かせるようにと、さまざまな規制が緩和されて豊かな者と貧しい者の格差がより大きくなり、弱肉強食の感が一段と強まっている。しかしそれが自由主義経済の必然の道であるなら、資本主義も先がないといわざるを得ない」。(158ページ)。

全く賛成です。アメリカ型の資本主義はもう行き詰まっていると思います。でも、世界は更にその制度を推し進めようとしている。アメリカ型の資本主義は、すでにアメリカの中でさえ行き詰まっているというのに。

この本は多くの人に読まれるべき本です。

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