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2012年1月 7日 (土)

聞き書き 長堀釜太郎 1

1月14日(土)

聞き書き

  長堀釜太郎 1

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琴材を挽く長堀さん。桐材です。いま琴材としては不要部分を切り取っているところ。上質の琴材は桐の丸太の皮に近い方で取ります。この絵でいえば長堀さんの座っている側です。

「子はカスガイ」という古典落語をご存じでしょうか? 丸太と角材を固定している金具は、その「カスガイ」です。

長堀釜太郎さんは木挽(こびき)き職人です。話しを聞いたのは1995年。ずいぶん昔になりました。

これから何回かに分けて、長堀さんの聞き書きをブログに載せます。。

○親子3代木挽き職

・・・おれが生まれたところは、いまは埼玉県上福岡市になっている貧しい村でね、産業なんて農業以外になんにもないよ。その農業だって、米なんぞ満足に穫れやしない。近くに長井ってところと藤久保ってところがあって、「長井の菜飯、粋な藤久保粟の飯」なんて言ったもんだ。菜飯より粟の飯の方がいくらかいいのかな。何だか泣けてくるような言葉だね。

・・・それでも農業をやっている家はいいんだ。なんと言っても食い物が穫れるんだから。土地のない奴は職人するしかないんだ。おれんとこはお爺さんが木挽きで、親父が木挽きで、おれが木挽きで、弟まで木挽きをやってた。3代続きの貧乏人ってわけだ。

・・・いや、小学校を出てすぐ職人になったわけじゃない。最初は親戚の家の手伝いに出された。親父が金でも借りたんだろう。親戚の農家の手伝いをしていた。

・・・二十歳までっていう約束をしていたらしい。だけど17歳の時、親父はおれに暇をとらせた。戦争が始まって……いや、太平洋戦争はまだだよ。日本軍が中国とごちゃごちゃやり出して、木挽きが忙しくなったんだ。それで暇を取らせたんだ。親戚の家では怒っていたけどね。

………木挽きッたって、いまじゃあ知らない人も多いだろう。樵(きこり)ですか? なんて聞くんじゃないかな。え? 樵も知らないだろうって?   うーん、そうだなあ。樵は山で木を切り人だ。木挽きはその木を製材する人だな。柱や板にするんだ。

             続く

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投稿: 東京・上野男性死亡事件 警視庁、殺人事件と断定し捜査本部を設置_829602 | 2012年1月 8日 (日) 02時04分

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