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2011年10月13日 (木)

「仰臥漫録」正岡子規

10月13日(木)

スケッチ

Img012 今日のスケッチは鉛筆画。

鉛筆だけで材料の質感が出せると良いのだけれど、難しいですね。

みりん、白だし(白くない)、茶筒、缶詰。

プラスチック、ガラス、紙筒、アルミ缶

今日の俳句

 子と共に秋とはいえど川遊び

           一昨日の絵に関係あり

 ベランダに育つ秋ナス薄曇り

 悠々と白鷺橋の上を飛ぶ

 ジェット機は轟音コスモスは揺れる

 からす飛ぶ桜紅葉の続く道

 コスモスを愛でる人見てワンカップ

             俺は孤独だなあ

 コスモスや鳥も戯れ吾も戯れ

 草に寝てコスモスと蝶見ておりぬ

 公園に老人と犬とコスモスと

 ワンカップ尽きてコスモスの花を去る

安比奈公園に散歩に行きました。

○『仰臥漫録』

ごぞんじ正岡子規の最後の日記です。食べる物と出す物(便)とその他のことを毎日書きつづる。

「つくつくぼうし啼く○追い込みの小鳥啼く○向(むかい)の子供啼く○どこやらの汽笛鳴る」

「律(看病してくれる妹)は強情なり、冷淡なり、かんしゃく持ちなり、気が利かぬなり、不器用なり・・・(しかしながら、看護婦を雇っても)律に勝る所(中略)あるべからず。(中略)一家の整理役なり(中略)余の秘書なり。(律がいなければ)余はほとんど生きておられざるなり。

     ( )内はぼんくらカエル

苦しさにほとんど自殺しそうになったり、医者があと3ヶ月の命というようなことを言ってくれたら、西洋菓子でも料理屋の本膳でもすぐに食えると妄想したりする。食い物に対する執着。

有名無名にかかわらず、好きな俳句を抜きます。

 物思う窓にブラリと糸瓜哉

 主病む糸瓜の宿や栗の飯

 秋海棠に向ける病の寝床かな

 秋の蚊のよろよろと来て人を刺す

 大家や芋煮えている台所

 黒きまで紫深き葡萄かな

 十ヶ村鰯くわぬは寺ばかり(鰯は違う字)

 桃売りの西瓜食い居る木陰哉

 百合持ってくる田舎の使ひかな

 生きた目を突きに来たる蠅の声

 かわせみの飛んでしまひし柳かな

 西行の飯たく跡や春の山

 蒲公英やぼーるころげて通りけり

 紅梅の鉢や寝て見る置処

 蝶飛ぶやアダムもイブも裸なり

 髯剃るや上野の鐘の霞む日に

 枯れ尽くす糸瓜の棚の氷柱哉

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