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2011年5月 2日 (月)

高峯秀子

5月2日(月)

精障者作業所「みちくさ」へ。

畑。ホウレンソウなどのつまみ菜、今日で収穫終わり。ジャガイモの芽欠き。ナスやキュウリの苗を植えるため、消石灰を撒き畝を作る。Nさん、KOさん、Hさん、KIさんと私。

木工。庭椅子作り。今日の相手はHIさんだけ。

若い人は知らないのかもしれないけれど、高峯秀子という実力派の人気女優がいました。実力派の女優だったのに、自分の職業があまり好きではなかったようで、晩年は早々と引退して、エッセイなどを書いて過ごしていたようです。去年、80何歳かでなくなりました。

私が高峯秀子を、その人と意識してみた映画は、「カルメン」物が最初でした。「カルメン故郷に帰る」とか「カルメン純情す」などです。日本で最初のオールカラー映画と言うことで話題になりました。高峯秀子は、はすっぱなストリッパー役でした。

高峯秀子がまだ子役だった時代、「馬」という名作があったようです。私が生まれたころの映画ですから、見た気遣いはありませんが、その主題歌のレコードがわが家にあって、「濡れた小馬のたてがみをなでりゃ両手に朝の露」とはじまる歌を、メロディーだけなら今でも口ずさむことが出来ます。歌詞は1番も2番も、ごちゃごちゃになっていますけれどもネ。

「カルメン」以後高峯秀子の映画は何本見たか覚えていませんが、「浮き雲」や「二十四の瞳」などが印象に残っています。

高峯秀子が文章家として優れていたらしいことは、なんとなく知ってはいましたが、今までまとめて読んだことはありませんでした。たった一回読んだ記憶があるのは、谷崎潤一郎の葬儀の時の文章です。ある大学教授が新聞に発表した文章に噛みついたものです。

大学教授が「高峯秀子は谷崎潤一郎の葬儀の時、映画と同じ泣き方をしていた。女優という者はこんな時でも演技をするものか」といった意味の文章を書いたらしい。高峯秀子はそれに反論して、「演技用の泣き方などというのが本物の泣き方と別にあるわけではない。本当に悲しくて泣いているのに、その葬式の場で、女優だから演技をするだろうなどと思って見ているとは、品性下劣だ」という内容だったように思う。

これはどう考えても、高峯秀子の方が正しいと思ったものだ。

「わたしの渡世日記」読了。高峯秀子の自伝です。上の話も出ていました。

それにしても高峯秀子、一流の人達に可愛がわれるのです。谷崎潤一郎、梅原龍三郎、新村出、川口松太郎、志賀直哉、その他。かわいい、美人、だけではない魅力があったんだろうなあ。「わたしの渡世日記」を読んだ感想では、頭の良さ、正直、素直、真面目さ、などかなあ。

○今日の俳句

 被災地の無念はいかに畑を打つ

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