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2011年1月16日 (日)

眼にて云ふ

1月16日(日)

15日16日は昔の藪入りです。昔の奉公人は、正月と盆の15.16日だけが休みでした。

その名残でと思いますが、私が琴職人の見習いを始めたころは、休日は、毎月1日と15日だけでした。日曜日ごとに休める人は、羨ましかったです。

若い頃からいろいろな本を読みましたけれど、いい加減な歳になると、昔に返るんですね。単純な、分かりやすいものしか読む気がしなくなります。つまり、脳が衰えました。

若いころ詩を読んで、中年には読まなくて、今はまた、難解ではない詩が好きです。

たとえば宮澤賢治。「雨ニモマケズ」や妹の死を詠った「永訣の朝」は有名ですが、「眼にて云ふ」も良いですね。なんで自分の死を、こんなに透明に詠えるのでしょうか。

長い詩なので、初めの部分を引用してみます。

   「眼にて云ふ」

 だめでしょう

 とまりませんな

 がぶがぶ湧いているですからな

 ゆうべからねむらず血も出つづけるもんですから

 そこらは青くしんしんとして

 どうも間もなく死にそうです

 けれどもなんといい風でしょう

 あんなに青ぞらからもりあがって湧くように

 きれいな風が来るですな

この辺までにしましょうか。なとも透明ですね。

○今日の俳句

 雪だるまバケツの帽子に雪積もる

 マンションに和室少なししじみ汁

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