俳句って分からない
12月18日(土)
つばさ俳句会。
私は次の5句を出句。
広き田は苅られて遠し那須の山
紅葉ともならで落ち葉の木となりぬ
木の葉降る脚色された記憶にも
秋霖や叱咤激励お断り
名はなくも吾に今日あり柿食はむ
「秋霖や叱咤激励お断り」が5点。「木の葉降る脚色された記憶にも」が2点、「広き田は苅られて遠し那須の山」「紅葉ともならで落ち葉の木となりぬ」がそれぞれ1点。「名はなくも吾に今日あり柿食はむ」は0点でした。
「名はなくも」は、そんなに悪い句かなあ。
「木の葉降る脚色された記憶にも」の2点はだいたい予想通り。それも、予想した人が採ってくれました。
「秋霖や叱咤激励お断り」は5点でしたが、季語の秋霖が重すぎるという評が先生方からありました。
今日の最高得点句は
長生きのついでに冬の蚊を叩く
で、桑原三郎先生の句。ただし桑原先生自身「これは作ってはいけない句だった」と言明。私も点を入れましたが、手練れが肩の力を抜いて、軽く流したような句だと思いました。先生の句で、私が戴いたのはもう1句。
紅葉且つ散る先生のヘルメット
もう一人の先生の句、今坂柳二で私が戴いたもの
地球生まれであるから走るよ耕すよ
字余りだけれど、なめらかでそれを感じさせない。ちょっと理屈っぽいのが気になる。
今日、もっとも私が好きだった句は
冬うらら掻き上げてイヤリングキラ あや子
最後の「キラ」が効いている。
○ところで、今日の俳句
高齢の村人もゐて冬の出湯
年行くやパソコンを置く娘の机
1句目はテレビを見て作っちゃった。苦し紛れの句。2句目も苦し紛れだね。「高齢の」句を作っていた事を忘れて、今日の句を何か作らなくてはと思ってサ、無理に作っちゃった。
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