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2010年5月31日 (月)

江戸川柳

5月31日(月)

川柳というのはおもしろいですね。毎年発表されるサラリーマン川柳なんて、思わず笑ってしまうのが幾つもあります。川柳のもとはと言えば江戸時代。柄井川柳とか云う人が、「川柳評万句合わせ」というのをやったことなんだそうです。その万句合わせから756句を選んで本にしたのが、有名な『柳多留』。

『川柳入門』(荒木清編著)を読みました。別に川柳を始めようと云うのではないのですが、『柳多留』の句の半数くらいを抜き出して、解説をしているようなので、そこに惹かれました。

知っている句も沢山あるし、川柳とは知らずに、格言のように口にしていたくも沢山あります。そう言うのは抜きにして、今回気に入った句を幾つか抜いてみます。

 大名の過去は野にふし山にふし

 やぼにしていることだよと通なやつ

通ぶることが野暮なんです。

 喧嘩には勝ったが亭主飯を炊き

女房はふくれて焚いてくれないのです。

 仲人の夫婦わらいが上手なり

仏頂面では話はまとまらない。

 ほれにくい顔が来て買うほれ薬

イモリの黒焼きでも買いましたか。

 あしたでも剃ってくれろと飛車が成り 

床屋での句です。順番を待ちながら将棋に夢中になってしまったようです。編者は相手の飛車が自陣に成ってきて将棋は逼迫していると解していますが、私は逆です。自分の飛車が相手の陣になったのだと思います。これから攻めが始まるのです。将棋は優勢なのです。とてもやめられるものではありません。

 薬代を酒屋へ払う無病者

これ、私のことかな?

 よい後家が出来ると咄す医者仲間

美人の女房を持つ亭主が死にそうなのだ。

 芭蕉翁ポチャンというと立ち止まり

 五右衛門は生煮えの時一首よみ  

「石川や浜の真砂は尽くるとも世に盗人の種は尽きまじ」と釜ゆでになりながら辞世の句をよんだんだってさ。どうせ嘘だけど。どっちにしても、茹で上がってからではよめやしない。生煮えのうちによまなくちゃねえ。

 仙人さまあと濡れ手で抱きおこし

久米の仙人は女が内ももの肌を見せながら洗濯をしているのを見て、雲から落ちたんだってね。洗濯をしていた女が、濡れ手で抱きおこした。ちょっと羨ましいねえ。

精障者作業所「みちくさ」でボラ。

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