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2010年3月 4日 (木)

理不尽な死

3月4日(木)

生まれた者は必ず死ぬ。死にもいろいろあって、天寿を全うしたり、やむを得ない事情があったりする場合は、納得がいく。どうにもやりきれないのが、理不尽に与えられた死だ。

今日のニュースで少なくとも2件、どうにもやりきれない理不尽な死があった。両親が子供に満足な食事を与えず、餓死させたのだ。虐待死だ。子供は親を選べないのである。

時には國も、国民に理不尽な死を与える。戦争である。國のため、平和のため、正義のため、どのような理由を付けようと、戦で死んでいく人にとっては理不尽なものだ。だいたい、正義を唱えない戦争なんてありはしないのだ。戦争をするときの正義ほど怪しい物はない。その怪しげな正義のために、死んで行くのは一般の国民なのである。

人間は必ず死ぬ。しかし個人個人の死を越えて、多くの知恵が積み上げられ、文化を創り、文明を作り、富を築き上げた。過去の蓄積が後の世に伝えられて、今の我々がある。

だが、どうしても伝えにくいものがある。戦争の悲惨さだ。個人が死ぬとき、その人の経験も思いも知恵も、共に消えて無くなる。言葉や映像やその人の醸し出すものなどで、いくらかは伝わるのだが、多くは消えていく。もし戦で死んだ人の思いがそのまま後の人に伝わるならば、戦争など、とうになくなっていると思うのだが、経験した悲惨さは、その人個人のものとして、死と共に消えて行く。多くの語り部の言葉が、いくらかでも伝わってくれればいいのだが・・・。

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