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2009年12月 5日 (土)

結核の家系を救う・1

12月5日(土)

御伽婢子・148

結核の家系を救う・1

宝徳年中(1449-52)のことだっただろうか、中山中将親通朝臣の娘が尼になって西山に住んでいた。しかし結核にかかってしまった。咳をし、たんが出て、熱も上がり汗が出て、日に日に衰えた。

結核の病は、腹の中に虫があって起こる。その形は決まっていない。鍼、灸、薬などは効かない。この病にかかれば10人中9人は死ぬ。これを伝尸虫(デンシチュウ)と名付ける。

一人がこの病気にかかると、兄弟、親族にうつって、一族を滅ぼしてしまう。3人くらいにうつれば、その虫は、手足や鼻が備わってくる。そして、立って歩くようになる。その形は、人、あるいは鬼に似ているという。

さて、くだんの尼君、病が重くなり、妹が看病に行った。すると尼君の体から、白い、蠅のようなものが飛び出して、妹の袖の中に、白い筋をひきながら入った。妹は慌てて立ち上がり、ふり払ったが、虫は出てこない。

尼君はその夕方に亡くなる。妹はその日から気分がすぐれなくなり、家虫の者は、尼君の病がうつった、と嘆き悲しんだ。

その後いろいろと養生をしたけれども効き目がなく、薬ではどうにもならないと悟るしかなかった。

そこで、神仏に頼ることにした。白檀の木で35センチくらいの薬師尊像を造り、祇園の牛頭天王に祈願した。すると、ある日の夕方、病人がまどろんでいると、見慣れぬ人が来て言う。

「明日、薄墨色の衣に、紅色の袈裟をかけた修行僧が来るので、その僧に頼みなさい」

病人はそこで目が覚めた。

                 続く

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