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2009年12月 8日 (火)

隋転力量・2

12月8日(火)

おとぎぼうこ・151

隋転力量・2

前回のあらすじ 隋転という修行僧は学問はあまりないが、力が強かった。信州で山賊に襲われたとき、逃げ疲れて松の木に座った。山賊が追いつくと、有り金は上げるから命だけは助けて、といい、松の木に座らせた。山賊が松の木に座ると、隋転は立ち上がった。すると松の木は跳ね上がり、山賊ははじき飛ばされて谷底に落ちた。隋転は松の木をねじ曲げて座っていたのである。

越前の朝倉家の家来に摩伽羅十郎右衛門という者がいて、北国一の力持ちだと評判であった。隋転は力比べを申し込んだ。

隋転は縁の上に立ち、摩伽羅は敷居の際に立った。そして隋転の手を握り力任せに引っ張ったが、隋転はびくともしない。隋転は縁の板を踏み抜き、、摩伽羅は敷居を真ん中から折った。人々は肝をつぶし、両方とも対等の力だと言った。

あるとき、隋転は問答の場に出たが、1門も答えられずに負けた。隋転は赤面し、大いに恥じた。

その日托鉢をして歩いたが、誰も食を与える者がない。まことに味気なく、出家として恥をかくよりは、還俗する方が良いと思い、鉢を割り、袈裟を捨てて、摩伽羅の家来になった。しかし最後は、姉川の合戦で討ち死にをした。

隋転は還俗の罪は深いことを知っていたので、還俗したとは言っても、毎日念仏は怠らなかった。そのためか、最期の時には、口から白い雲のごときものを吐き、西を指して飛んでいった。西方浄土に行ったのであろう。

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