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2009年11月21日 (土)

因果応報

11月21日(金)

御伽婢子・139

因果応報(厚狭應報)

陶尾張守晴賢は大内義隆の家老だったが、謀反をして主君義隆を追い出し。山口の城を乗っ取った。その勢力は強大で、周防長門の諸将は、みな陶に従った。

長門の国の住人厚狭弾正という者も陶に降伏した。しかし「厚狭は義隆に恩を受けている者だから、降伏は本心ではなく、陶を討つ機会をうかがうためだ」と讒言をする者がいた。

陶はなるほどと思い、厚狭を絡め取り、鎖で柱に縛り付け、火あぶりの刑にした。厚狭大声でさけんだ。

「私はすでに降参している。なんでこんなことをするのだ。たとえ死んでも、この恨み晴らさでおくものか」

陶はせせら笑って焼けただれた屍を荒野に捨てた。

半年ばかりして、陶の目の前に厚狭の亡霊が現れた。そして安芸の国宮島の毛利の軍が、陶の軍を破った。その時厚狭が鎧かぶとを付け、栗毛の馬に乗って真っ先に突進し、陶を馬から突き落としたという。そして陶の軍は敗滅したという。

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