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2009年10月31日 (土)

土佐の国の犬神と金蚕

10月31日(土)

御伽婢子・123

土佐の国の犬神と金蚕

土佐の国の畑というところには、数代にわたって、犬神持ちがいた。

もし犬神持ちが他所の土地を尋ねて、なんであれ、何か他人の持ち物を欲しいと思った場合、面倒なことが起きる。そのものを持っていた人は、熱病にかかり、体中が錐でつかれるように痛み、刀で切られるような感じになる。犬神持ちに欲しがる物を与えれば病は癒えるが、与えなければ、長く苦しんだのちに死んでしまう。

昔、国の守が犬神持ちを憎く思い、この土地の者を皆殺しにした。おかげで犬神持ちは絶えたと思われたが、一部が生き残り、現在まで伝わるという。

犬神持ちが死ぬときは、犬神は家を継ぐ者に移るということだ。犬神は米粒ほどの大きさで、白黒、斑のある犬である。犬神などに移ってもらいたくないと思っても、持病なので仕方がないのだそうだ。

異国にも虫の呪いによる病気があるらしい。

ベトナムの辺りには金蚕と言う病気がある。これは蚕の形で、黄金色に輝く虫である。これにとりつかれると、はじめは2-3匹だった虫が、どんどん増えて、家が塞がってしまう。打ち殺してもかえって増えてしまう。助かる方法は、金銀などの櫛やかんざしを道に捨て置き、誰かに拾ってもらうと、今度は拾った人の家に金蚕が移るという。

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