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2009年10月13日 (火)

ねたみ女水神となる・2

10月13日(火)

御伽婢子・110

ねたみ女水神となる・2

前回のあらすじ 宇治橋の近くに、橋姫の社がある。橋姫はブスで、橋を渡って婚姻する者は必ず不幸になるという。その昔、岡谷式部という者の妻は、ことのほか嫉妬深かった。式部の言ったちょっとした言葉に腹を立て、「生を変えて恨んでやる」と家を飛び出し、宇治川に飛び込んだ。

式部は驚いて、水練の上手に頼んで捜索したが、死体が上がることはなかった。やむを得ず、平等院で手厚く仏事を営んだ。

7日目の夜、夢に女房が現れて、

「私は死んで、この川の神になった。橋を渡って縁を結ぶ者には、必ず祟りをなす」

と式部に言った。

その後、橋を渡って婚姻する者は、必ず離婚するようになった。また船で川を渡っても、ブスの女にはなんと言うこともない。美人が船に乗っていれば、必ず風は荒くなり、波が立ち、船は転覆のおそれがあるという。

だから嫁を迎えて川を渡るとき、波風が立たなければ、その嫁はブスであることが分かると、人々の噂である。

                      終わり

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