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2009年10月19日 (月)

かまイタチ・だいば風

10月19日(月)

御伽婢子・115

かまイタチ・だいば風

関東地方には、かまイタチというものがある。

つむじ風が起きて、道行く人の股の辺りにカミソリで切ったような傷を付ける。血は出ないし、痛みもたいしたことはない。薬を付ければ一晩のうちに治るそうだ。なんでそんなことが起きるのかは分からない。どういう訳か、由緒正しい身分のある者には起こらない。たとえ金持ちでも、身分の低い者には起こるという。

東海地方には、台場風というものがある。

人が馬に乗り、あるいは馬を引いているときに、つむじ風が起こり、馬の前で砂を巻き上げる。その様子はまるで車輪が回るように見える。その輪が大きくなって馬に上に至れば、馬のたてがみは総毛立ち、細い赤い光がそのたてがみに差し込む。すると馬はいなないて竿立ちになり、ばったりと倒れて息絶える。そして風は収まる。つむじ風が馬の上にあるとき、刀を抜いて切り開き、光明真言を唱えれば、何事もないという。

これをだいば風と言うそうだ。

                           終わり

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