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2009年9月17日 (木)

飛行船 狐に騙される・2

9月16日(水)

荒川と入間川の合流点に行ってみたくて、指扇駅から荒川に行ってみたのだけれど、駅から荒川までは、ずいぶん歩かなければならない。「随分歩く」というのも曖昧な言い方だが、時間は計らなかったし、距離も分からない。分かっているのは、疲れるほど歩くと言うことだ。

Imgp2008

  秋の陽の影を水面に飛行船  ぼんくらカエル

荒川の上に、暢気そうに飛行船が浮いていました。入間川とは違って、岸の土手に立っても、川の流れはなかなか見えない。河川敷が広く、木や草が生い茂っていて、見えるのは緑ばかり。

それはそれで美しいのですが、土手を歩いている以上は水も見たいのです。河川敷の、丈の高い草の中に所々川面が見えそうな踏み跡があります。その一つを行くと、とんだ藪こぎで、ズボンはおろかシャツにまで草じらみ(ヌスビトハギ)がびっしりと附いてしまった。

それでも、土手の上から見て、「ここなら」と思ったところで、水の淵に出ることが出来ました。ところがそこでは、若い女性が一人、フルートの練習をしていました。

「私はここで少し休みたいと思います。私にかまわず練習をしてください」

と断って、女性からはすぐ近くですが、草に隠れて見えない位置に座り、衣類に付いた草じらみむしりに専念しました。そしてスケッチ。

Tati0009

私のブログを読む人は、こんな下手くそなスケッチも見なければならない羽目に陥ります。スケッチと言うよりは。クロッキーですけれどね。女性のフルートを聞きながら描いていたわけです。

さて次のスケッチをしようとすると、後ろに人の気配を感じました。くだんの女性が立っていたのです。おやおや、あとは話でもするしか仕方ありません。女性はなかなかの美形で、福岡の人だそうです。北九州市の大学で中国語を学んでいるとか。夏休みの間に運転免許を取るため、合宿に来ているのだそうです。

話しをしながら描いたのが、次のスケッチ。

Tati0010

女性は描き上げる「早さ」に感心していました。クロッキーですから、早いのは当たり前。「上手さ」にではないところが問題ですよね。

御伽婢子・95

狐に騙される・2

前回のあらすじ安達喜平次は京から岐阜へ帰る途中で、道に迷った美しい娘に会う。その娘を自分の馬に乗せて送っていくと、娘の供の者たちに逢い、今晩は泊まっていくようにすすめられる。

さてそれから300メートルほど進むと、木々の茂っている屋敷があった。梅、桜、桃、スモモの花が咲き、藤の花や山吹も咲いている。池には、アヤメやカキツバタも咲き競い、名のある人のお屋敷と思われた。

案内されて入った住居は部屋数がことのほか多い。安達は廊下の先の、部屋に通された。そこは、唐や日本の絵画が飾ってある部屋だった。

その家の主の妻は40歳くらいで、立ち居振る舞いが上品で、気高く見えた。

「よくぞ娘を送ってくださいました。野遊びの娘が酒に酔い、座を逃げて道に迷ったとき、あなたが助けてくださいました。あなたに助けられなければ、狼に襲われたかも知れないし、盗賊にあったかも知れません。今夜は、心ゆくまで楽しんでください」

それからは酒宴である。姫の乳母なる者がまかり出て、安達の相手をする。乳母といえどもまだ若く、稀なる美人である。安達は仙境にいるような心地がした。たとへ雲の上にいるとしても、今夜のこの楽しみ以上ではあるまいと思われた。

                             続く

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