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2009年9月15日 (火)

下読みなど 狐に騙される・1

9月15日(火)

先週は肉体を使う趣味やらボラやらが多くて、それをやり終えた今、我ながら72という歳の割りにはタフなものだと思っています。

先週月曜日、ボラ先の畑おこし、火曜日、車椅子の会の日帰り旅行付き添い、水、木は南アルプス仙丈ヶ岳登山、金曜日は水彩画の会、これだけは肉体労働系ではありませんが、土曜日は精障者ソフトバレー大会の線審、日曜日はまた山行で男山天狗山へ、そして昨日の月曜日、精障者の理解を求めるビラ配り・・・、多少は疲れたけれど、明日山行があっても、まだ行けますね。

元気自慢の日記ですね、これは。そういう奴に限って、ころっと逝っちゃうのかな。それも良いね。どうせ逝くなら、ピンピンコロリが良い。

今日は自重して、買い物以外に体を使うようなことはしていません。やったことと言えば、御伽婢子第9巻の下読みです。

私のブログの読者は、ごく少ないことを知っています。その中で、「御伽婢子」の現代語訳は、更に読者が少なくなります。でも、その「御伽婢子」を読んでくれている人もいることを知っています。「御伽婢子」は全13巻、今日やっと9巻目に辿り着きました。ここまでやったのだから、自分のためにも終わりまでやります。

御伽婢子 第9巻

  原作      浅井了意

  現代語訳   ぼんくらカエル

御伽婢子・94

狐に騙される・1

安達喜平次は岐阜の人である。室町幕府の公方に参候しての帰り、美しい女性にあった。

安達が召使い二人に馬の口をとらせ、手下の武士二人を連れ、山の中にさしかかった時である。すでに暮れ方であった。年の頃17-8歳の美しい女性が、華やかな衣装の裾をつまみ上げながら、草むらを右往左往して、道に迷っているように見えた。見るからに高貴な人の娘のようだ。疲れているのか、足元はふらつき、石に躓いて転びそうになったりする。

「何処のお方ですか? こんな日暮れに供も連れずに、どうなさいましたか?」

と声をかけたが、女は返事をしない。なおも重ねて、

「いかにも気の毒に思えます。私の馬をお召しください。何処なりとも、あなたのお屋敷までお送りいたしましょう」

それを聞いて娘は嬉しげなそぶりを見せた。安達は娘を抱き上げて馬に乗せてやった。まるで着物だけのように軽い。

娘は見れば見るほど美しく、気高い雰囲気があり、たおやかである。そこはかとなく芳しい香りがして、まるでこの世の人とも思えない。安達はすっかり心を奪われ、この人のためならば命さへ惜しくはないと思うほどだった。

馬は京の方へ戻っていく。安達は馬の後ろに付き従い100メートルくらい進むと、田中の方から5-6人の少女が走り出してきた。

「なんとしたことでしょうか。暮れ方になって姫様を見失い、胸がふさがる思いでした。あちこち探していたのですよ」

更に200メートルばかり進むと、60歳くらいの男が、息を弾ませながら言った。

「姫様。心配していたのですが、ホッとしました」

安達に向かって、

「あなたが馬をお貸しくださったのですね。まことにありがとうございます。今日はみんなで田中に遊びに来たのですが、酒を飲み、興に乗じて、姫君は一人で近くに出ているうちに、道に迷われたようです」

「このお方が道に迷っておいででしたので、お気の毒に思い、馬をお貸ししました。お供の方にあえて、安心いたしました。私はこれにて失礼し、家に向かいます」

「いやいや、もはや日も暮れました。これからお帰りになるのは大変です。今夜は私どものところにお泊まりください」

「それはまことにかたじけない」

安達はその申し出を、ありがたく受けることにした。

                             続く

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