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2009年9月17日 (木)

盛衰がある 狐に騙される・3

9月17日(木)

老人介護施設狭山ケアセンターへ。今日はYさんと二人なので、3Fに行く。われわれ、たけのこの会も、会員の高齢化や身内に介護者を抱える人がでてくるなどの理由で、4-5年前の活力はない。夫婦共働きの孫の面倒を見なければならない、と言う人もいる。いずれにしても、前にはケアセンターへ行ける人が4-5人はいたのに、今は二人だけだったりする。これでは、2Fと3Fの両方を訪問することは出来ない。われわれのボラグループも最盛期は過ぎました。ボラグループにも盛衰があります。

御伽婢子・96

狐に騙される・3

前回までのあらすじ 安達喜平次は京から岐阜へ帰る途中、道に迷っている美しい娘に出会う。自分の馬の乗せて娘を送っていくと、娘の連れの者たちに逢う。その誘いで、娘の家に一晩泊めてもらうことになる。そこで酒宴が行われた。

安達はすでにかなりの酒を飲み干した。主の女房は安達に、姥と双六をしなさいと勧める。姥と言っても25-6歳のきわめて美しい女性である。双六の盤は紫檀や黒檀などを使った高級なもの、水牛や象牙で作った筒から取りだした蒔絵のあるさいころで、二人は勝負を争った。時には手が触れたりして、なんとなくなまめかしい雰囲気である。安達が勝ったときには、沈香が与えられた。負けたときには、特別持っていたものもないので、頭に刺してあった、髪をとかすときに使うコウガイを与えた。

すでに明け方近くなったころ、家の中がにわかにザワザワとして、「盗賊だ」という声が聞こえた。女房は慌てて安達を裏門から外に出した。姥もどこかに隠れて姿を消した。安達が外に出ると、そこは大きな穴で、まわりには荒野が広がっていた。松に風が渡り、谷川の音が遠くに聞こえる。

双六で勝ったときにもらった沈香はただの木片で、与えたコウガイはなかった。安達の供をしていた者たちが来て、道に迷った女性を馬に乗せたら急に姿が見えなくなり、みんなで探していたという。どうやら狐に騙されたものらしい。

                          終わり

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