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2009年8月30日 (日)

一匹芋虫 歌の仲立ち・4

8月30日(日)

ゆっくり起きて投票に行き、午後、傘を持って散歩に出る。

Tati0009

いつも変わり映えしない入間川のスケッチ。書き終える寸前に雨が降り出し、今日はこれだけ。傘を差して帰る。

選挙の結果はどうなるか、まあ民主党が圧勝という勢いなのだそうですが・・・。

今回の選挙はそうでもないのですが、だいたい私は、少数派に属しています。政治的なことばかりではなく、なにごとでも少数派に属する傾向があります。物の見方、考え方が、人と違うのかも知れません。若いときからそんなふうだったので、今では自分が多数派に属しているときは、何だか不安に感じます。少数派に属している方が、精神的にも落ち着くのです。少数派の方が安心、と感じるのも少数派なんでしょうね。

「1万人あるとも我行かん」などという威勢の良い言葉もある。自分の味方は誰もいなくても、1人でも向かっていくというわけです。私にはとてもそんな勇気はありません。そんな場合、私は信念を曲げるわけではありませんが、信念を隠します。でもこれ、信念を曲げないつもりでいても、隠していると、いつの間にか曲がるんです。相手に迎合したい気持ち、世間と歩調を合わせたい気持ちは、きっと誰にでもあるのです。毅然として1人立つ、なんていうのは難しいなあ。

はぐれ者が、自分のことを「一匹狼」などと言います。それはそれなりに格好が良いですけれど、私は1人で世間に向かっていくなどと言うことは出来ません。私は自分を「一匹芋虫」だと思っています。誰でもつぶすことが出来ます。

御伽婢子・87

歌の仲立ち・4

前回までのあらすじ 永谷兵部は外出先で美しい娘牧子を見かけ、たちまち恋をする。牧子も兵部に一目惚れし、塀の内と外で歌を取り交わし、その夜兵部は夜這いをする。そして朝、衣ぎぬの別れをする。

さてそれからというもの、兵部は心もそぞろで、学問にも身が入らない。夜になると牧子のもとに夜這いに行く。そんな兵部にたまりかね、父が怒っていった。

「おまえは学問のために通っていたはずだ。朝家を出て夕方に帰るのが当たり前だろう。それなのに近ごろは、夕方家を出て朝に帰るとは何事だ。定めし、女のもとにでも通っているのであろう。そんなことをしていては、悪い噂が立つばかりだ。もしも相手の女が身分の高い者だったら、家門をけがされたと言って大騒ぎになるだろう。そんなことがあっては、わが家にとっても大問題だ。今日から暫く、家を出ることを禁ずる」

と、兵部を一間に押し込めてしまった。

夜、庭で待っていても兵部はぷっつりと来なくなったものだから、牧子は思い悩んだ。飛鳥川の昨日の淵は今日の瀬となるように、人の心も変わりやすい。私は捨てられたのかしら・・・。それとも兵部さんは病気になったのかしら。心配でじっとしていられない。召使いに様子を調べさせたところ、兵部は父親に閉じこめられているらしいと分かった。

それを知って牧子は嘆き悲しみ、食事も喉を通らず、思い乱れてうわごとを言うありさま。やせ衰え、肌の色つやも落ちた。両親はびっくりして、医者よ薬よと手を尽くしたが、一向に良くならない。何か思い詰めていることでもあるのかと聞いてみても、牧子ははっきりとは答えない。

両親は牧子の枕元の箱を見て、中をあらためたところ、兵部の歌が出てきた。召使いに問いただし、娘の病は恋煩いであることを知った。

                        続く

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