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2009年8月29日 (土)

今日も雑談 歌の仲立ち・3

8月29日(土)

暑い1日。出かけたいところがあったけれど、あんまり暑いのでやめました。

麻薬で話題の酒井法子は小学生のころ狭山市にいたようです。ボラ仲間のHさんの子供が酒井法子と同級生だったと言うことで、マスコミからの電話がいくつかあったそうです。

さて、明日は選挙。今けたたましい音を立てて選挙カーが窓の外を通りました。どうやら政権交代がありそうですが、長かったなあ、自民党政権。自民党は長かったけれど、首相はころころ変わったね。今の自民党、麻生さんのせいも大きいだろうけれど、小泉さんが本当に自民党をぶっつぶしたのだと思います。

今日は何だか西瓜が食べたくなって、行きつけのスーパーへ行ったら、もう置いてないんです。今日は暑かったけれど、ここのところ涼しかったからかなあ。

そう言えば、俳句では西瓜は秋の季語なんだ。おかしいね。西瓜と言ったらどうしたって夏のイメージなのに。西瓜を秋の季語と主張する人は、俳人は季節を先取りするのだ、なんていうよ。先取りするのは良いけれど、実感とあまりに離れてはいけないだろう。秋に西瓜を食ったって、夏ほど美味いとは感じないサ。

御伽婢子・86

歌の仲立ち・3

前回までのあらすじ 永谷兵部は外出中に立ち休みをした塀の外から屋敷内を覗いたところ、美しい娘(牧子)が目に入った。たちまち一目惚れをしたが、牧子も兵部に気がついて、これまた一目惚れをした。塀の内と外で歌を読み交わし、その夜、夜這いに行くことに決まった。

その夜が来た。兵部が外の塀へ来ると、塀の外にまで伸びている桜の枝に、縄のような細帯が吊してあるのが見えた。兵部がその帯を掴んで塀を越え屋敷内に降り立つと、女は樹の下で待ちわびていた。

   うつつにもおもひ定めぬあふ事を

       夢にまがへて人にかたるな

兵部の返歌。

   また後の契りはしらず新まくら

       ただ今宵こそかぎりなるらめ

私たちが会うことを、人には言わないでね、と牧子。あなたが私と夜を共にするのは今夜だけなんでしょうね、と兵部。

牧子は恨んで、あなたに抱かれるのは千年の後まで同じ想いからなのに、なんでそんなに薄情なことを言うの。あなたのためなら死んでも良いと思っているのに。

   たのまずばしかまのかちの色を見よ

       あひそめてこそふかくなるなれ

という藤原俊成の歌の心よ。あの桜に垂らした帯の「しかまのかちの色」(濃い紺、または褐色)を見たでしょう。あいそめてますます深い色になるの。

牧子は兵部を部屋に導き。下女に酒のよういをさせた。

牧子の親は山名氏の一族だが、武門を離れて久しい。一族の中には大名などもいるが、お互いに付き合いはない。家は豊かで親は牧子のために花園を作り、そこに家を建てた。それがこの家で、親は近くに住んでいる、と牧子は話す。

    世にもれむ後の浮き名を嘆くこそ

        逢世も絶えぬおもひなりけれ

女返し、

    ながれてはひとのためうき名取川

        よしや我身はしづみはつとも

やがて世間に知られたらあなたに悪い噂が立ち、逢えなくなったら辛い、と言えば、どんな噂が立ってもあなたを愛するわ、と体をぶつけてくる。

その夜二人は愛し合った。愛し合う二人に夜明けは早い。

    ちぎりおくのちを待つべき命かは

         つらき限りの今朝のわかれぢ

女返し、

    くらべては我身の方や勝るべき

         おなじわかれの袖のなみだは

別れは辛いね、私の方がもっと辛いのよ、と歌を交わし、兵部は桜の枝を伝って外に出る。

                          続く    

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