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2009年8月 6日 (木)

平凡だけれど 飛び加藤

8月6日(木)

広島原爆忌。誰でも日記に書いているだろうから、私は書かないのが良いのかも知れない。でもやはり、忘れてはならない日。

戦争は絶対悪。核兵器は廃絶すべきもの。庶民の多くは、そう思っているのではないか。頭の良いひねくれ者が、核兵器の戦争抑止力なんて言っているうちは駄目。知性を持っているなどとうぬぼれている人類が、いかに地球の生命を脅かしているか。人類が核兵器を廃絶できなければ、核兵器が人類を殺すだろう。

核兵器と公害が、人類を滅ぼしかねない2大要素。

平凡だけれど、私の意思表示をするとしたら、このように言うしかない。

老人介護施設Kへ。

御伽婢子・68

飛び加藤

越後の上杉謙信のところに、常陸の国から忍者がやってきた。もっとも得意とするのは手品である。たとえば、広場に曳きだした牛を、この忍者はのみこんで見せた。見物人が驚いていると、松の木に登って見ていた者が言った。

「牛なんか呑んでいない。牛の背中に乗ってるだけだ」

忍者は腹を立て、その場に夕顔の種を蒔いた。その種はまたたく間に芽を出し、蔓を伸ばし、花が咲き、実が成る。忍者は刀を抜いて、夕顔の蔕(ヘタ)を切り落とした。すると、松の木に昇っていた男の首が落ち、見物人は眉をひそめた。

謙信はその忍者を呼び、なにが出来るかを尋ねた。忍者は「飛び加藤」と名乗り、「忍術の奥義を究めた」という。

謙信は言った。

「ならば、今夜直江山城守の屋敷に忍び込んで、奥に立てかけている長刀をとってきてみろ」

山城守は四方八方に隙間無く見張りを置き、イノシシにも向かっていく犬を門の中に放って、用心していた。

飛び加藤は持っていった餅で犬を毒殺し、誰にも気づかれず長刀を盗んだばかりでなく、召使いの11歳になる女の子まで眠らせて、背負って帰ってきた。

謙信は、敵を攻めるときは重宝だけれども、内通されたらやっかいなことになる。信用できる男ではないと感じて、直江山城守に殺させようとした。飛び加藤はそれを察して、逃げてしまった。

その後、甲府の武田信玄のところへ行って奉公したが、素性が悪くて、打ち殺されたと言うことだ。

                         終わり

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