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2009年8月 5日 (水)

俳人にとっての季節 あの世で官職に就く・3

8月5日(水)

夏とは言っても、からっと晴れることはなく、梅雨を引きずっているようなじめじめした日が続いている。

こんな中で、明日は立秋。暦の上では明日から秋。だから俳句を作る人達にとっては、明日から秋と言うことらしい。信じられないよね。

私は高齢になってから俳句を始めたので、どうしても俳句を外から見たがる。変だと思うところはいろいろあるけれど、その最たるものは、もっとも暑い盛りを秋と言うことだ。

明日から秋だなんて言うのは、一般の感覚から大きく離れていると思う。暑いから夏、寒いから冬、と単純に考えてはいけないんだってサ。暑さの中で秋を探る、それが季節に敏感な俳人のあるべき姿だそうだ。

デモね、暦通りに四季を分ける俳人の考え方も、硬直しているように思うよ。それで無理やり、秋を探ったりするわけだ。温暖化がもっと進んでも、俳人たちは立秋が過ぎたら、大汗をかきながら秋を探るんでしょうね。たとえば朝晩のちょっとした風とかにね。時には熱中症で倒れたりしながら秋を探るんです。それが季節に敏感な俳人のあるべき姿らしいです。変だねえ。

御伽婢子・67

あの世で官職に就く・3

前回までのあらすじ 芦沼次郎右衛門は廉直な代官だったが、死んでからはあの世で官職に就いた。その甥庄八が代官職をついだが、悪代官だった。天帝は庄八を討ち果たそうとしたが、芦沼の願いで思いとどまり、庄八の髪を剃って坊主にした。信心もなしに、にわか坊主になった庄八は、命乞いをしてくれた芦沼の恩も忘れ、墓参りもしない。空念仏を唱える庄八のもとに芦沼が現れて説教をする。

芦沼の説教に庄八は返す言葉もない。芦沼はあの世で「修文郎」という役職に就いている。この世で不義不全を行ったものを調べる役割だらしい。

「だからあの世に庄八が来ても、贔屓するわけにはいかない。今のままなら地獄へ送るしかない」

と言う。その他、あの世の様子などを語り、道心堅固にして不全を行ってはならないこと、地獄に堕ちるな、と説教して姿を消した。

これにより庄八は目を覚まし、心を込めて念仏を唱え、極楽往生を遂げたという。

(最後はだいぶ端折りました)

                         終わり

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