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2009年8月 3日 (月)

古橋選手、橋詰選手 あの世で官職に就く・1 

8月3日(月)

気がつくと、今日は母の命日でした。死後55年もたつのに、母のことは、いまだに思い出します。母は永遠に母です。

私は、とうの昔に、父の年齢を超えました。母に至っては、倍以上の年月を生きています。それでも、いまだに親は親ですね。

水泳の古橋選手がなくなった。私たちにとっては、戦後すぐの英雄でした。水泳の記録なんて、ほかにはなにも知らないのに、1500メートルで出した古橋選手の驚異的(当時としては)世界記録18分19秒0というのを、いまだにそらんじています。

古橋選手の出場する水泳大会の実況放送やら録音放送やらを、ラジオのかじりつくようにして聞いたものです。

その古橋と、いつも争って、いつも2位になる選手がいて、橋詰選手と言いました。仮に橋詰選手と書きましたが、「橋詰」なのか「橋爪」なのか、それとも他の字なのか分かりませんが、あの「はしづめ選手は」今どうしているのでしょうか。お元気なのか、亡くなられたのか、陰の英雄についても知りたいと思います。

精障者作業所Mへ。

御伽婢子・65

あの世で官職に就く・1

芦沼次郎右衛門重辰(アシヌマジロウエモンシゲトキ)は、鎌倉の管領が上杉憲政のときに、神奈川県藤沢の代官をしていた。

芦沼は、無欲で公正で、身辺はいつも潔白だった。妻子はなく、まして妾などもなかった。

さほど学問があるわけではなかったし、後世のためにどうこうしようなどと考えてもいなかった。ただ、生まれつき正直で、百姓を憐れみ、自分だけよい思いをしようなどとは、少しも思っていなかった。

その芦沼が亡くなって、甥の三保庄八があとを継いだ。庄八は芹沼とは反対に、百姓を虐げ、自分の利益になることばかりを考えていた。

ある夜、庄八の夢の中に、大将が現れ、「庄八は人の世の道に外れている。よって、このものの首をはねよ」と手勢のものにいう。そこへおじの芦沼がやってきて、大将にむかっていった。「庄八の罪は重いけれども、もう一度立ち直る機会を与えてください。そのため、この者の髪を刷らせます」

「おまえの甥ならば、今は許してやろう。けれどもこれから心を入れ替えるのでなければ、また来ることになる。私の目の前で頭を剃れ」

大将は少し笑ってそう言った。そして、自らカミソリを持ち、庄八の頭を剃った。

庄八が夢から覚めて頭に手をやってみると、丸坊主になっていた。気持ちはまるで道心とは遠いのに、形ばかりは修行者で、光明寺に入って念仏を唱えるようになった。

                        続く 

   

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