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2009年8月18日 (火)

景気って何? ひげ長の国・2

8月18日(火)

精障者作業所Mへ。

景気が良いとか悪いとかの決め方って、私などの理解を絶する方法で決めるんですね。

江戸時代、明治時代、あるいは戦後まもなくのころまで、景気が良いというのは、庶民に金回りが良いと言うことだったと思います。経済的に庶民が楽になることを、景気が良いと言ったのではないでしょうか?

それが近ごろは違うんですよね。驚いたことに、現在は景気が上向きなんだってサ。給料は下がっている。雇用状況は悪化を続けている。暫く回復しそうもない。それでも景気は良くなっているんだって。

現在の景気という奴は、庶民とは関係のないところにあるんだね。せめて雇用状況だけでも改善されているならまだしも、それすら悪化しているんだもん。その上、働いたって、ワーキングプアーが増えている。格差は拡大し、この日本で、にっちもさっちもいかなくて自殺する人が増えている。それでも景気は回復しているんだって。一体これは何? 資本主義は袋小路に入っちゃったの?

御伽婢子・79

ひげ長の国・2

前回のあらすじ 北海道と越前を往復して商売をしていた商人とその船が、嵐で漂流し、ひげの長い人の住む島に着いた。島の国主は商人を歓待し、娘と結婚してくれと頼み、商人は快諾する。

国主は言う。

「今夜は満月だ。酒宴遊興の時だ。唄え、踊れ」

姫君が女房20人あまりを連れて出てきた。皆美しいのだけれども、女なのにひげがある。商人は1首を詠む。

   さくとても蘂なき花はあしからめ

       妹がひげあるかほのうるはし

しべのない花が咲いてもつまらない、ひげのある女の顔が美しい。国主が笑ったので、満座の者もどよめいた。姫と女房は恥ずかしげにしていた。

この夜、商人は役所の長を任命された。

3年が過ぎた。その後の商人は栄華を極め、人々の尊敬も集まり、ひげのある妻にもなじみ、1男2女を儲けた。

ある日、家中の者がこぞって嘆き悲しみ、妻も悲しみに沈んでいる。一体どうしたことだろうか。家中がひっそりとして音もない。商人が妻に理由を聞くと、

「昨日、海竜王の召しによって、私の父は竜宮に行きました。もう2度と生きて帰ってくることはないでしょう。だからみんな悲しんでいるのです」

商人はびっくりして言う。

「何とか手だてを尽くせば助かる方法があるんじゃないか。そのためには私は命がけでやるよ」

「この難儀はあなた以外に救える人はいません。お願いです。竜宮に行ったくださいな。そして、竜神に次のように言ってください。『東海の第3の海、第7の島、ひげ長の国が滅びようとしています。哀れみを持って国主を帰してください』。竜神は邪悪な者ではありません。ぜひ竜神にお願いして、この嘆きを喜びに代えてください。どうか、一刻も早く竜宮に行ってください」

商人は数人の家来と道案内を連れ、竜宮に赴いた。

竜宮のある島の砂浜は、みな金銀である。人々は体も大きく、着ている物も立派である。竜宮は聞きしにまさる立派な御殿で、玉のきざはしに進むと、龍神が迎えてくれた。

「役所の長というのはおまえか。何の用があってここへ来たのだ」

商人は、第3の海、第7の島の危機について述べ、国司の解放を願いでた。

                          続く

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