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2009年7月15日 (水)

ノウゼンカズラ 原隼人佐

7月15日(水)

私のようになんと言うこともなしに、日記形式でブログを書いている人、今日の1行目は「暑いですね」なんて言うたぐいの言葉ではじまるのではないでしょうか。

それにしても暑いですね。ハハ。

2行目は自民党のごたごたかな? 総裁選前倒しだとか何だとか。どうでもいいよ。自民党そのものに愛想を尽かしているのだから、表紙を替えたところでどうにもなりゃあしないさ。総選挙では、「惜敗を期する」じゃなくて、惨敗でしょうけれどね。

こんなことだけ書いているならブログの維持は楽なんです。なにを書こうかなんて考える必要がないものね。

ちょっとだけ、独自なことを書きます。

私の本職は琴作りの職人でしたが、それだけでは食えなくて、さまざまなアルバイトをしました。

今考えてみて、もっとも辛かったのは、型枠大工の仕事でした。型枠大工というのは、建築物のコンクリートを流し込むための型を組む仕事です。コンパネというベニヤ板に組んだ型の中にコンクリートを流し込んで、ビルの壁などが出来ていくわけです。

今日みたいに暑い日は、その辛さたるや、並大抵ではない。よく熱射病で倒れる人もいました。炎天下のガードマンを大変だろうという人がいますが、ガードマンの何倍も辛いですね・・・私はガードマンのアルバイトもしたことがあるんです・・・。

そんな暑い日の現場への行き帰りに見かける花が、ノウゼンカズラでした。暑い盛りに、赤やオレンジの花を咲かせているのですから、暑苦しいように思うけれども、実際には、むしろ爽やかでした。その花を見て。少しばかり仕事の苦労を忘れたものです。

以来、ノウゼンカズラは好きな花になりました。街では、今を盛りに咲いています。

    冷酒旨し凌霄花咲けばなお  ぼんくらカエル

   

御伽婢子(おとぎぼうこ)・53

原隼人佐(はらはやとのすけ)・1

武田信玄の家臣、原隼人佐昌勝(はらはやとのすけまさかつ)は、加賀守昌俊の子である。父はたびたび手柄を立てた武将だったが、隼人佐に次のような言葉を遺を残した。

鳥や獣、虫のたぐいまで、みんな得意なことがある。人に生まれ、まして侍という身分まであるものは、戦に関することで、何か優れたものが無くてはいけない。その得意の技を持って主君の恩に報いなくてはならない。いたずらに禄を喰み、1芸1能もないものは、虫けらにも劣る。良くそのことを考え、忠節に励みなさい。

隼人は父の死後、信玄に仕え、私心なく忠節に励み、軍功があった。中でも、隼人はいつも敵陣深く入り込み、味方の陣を立てるに適する場所や合戦の場所を考えるに優れていた。山、川、谷、峰、など、始めてのところでも、案内人無しでもその様子を知り、小道や裏道まで道筋を悟り、味方を率いて先登しても、誤った試しがない。まるで神に通じているようである。

実は、隼人の出生には秘密があった。その昔、加賀守の妻は妊娠の苦しみの中、死亡してしまった。加賀守は嘆き悲しんだが、なんともできず、法成寺の裏に墓を作ってそこに埋めた。

死後100日目の夜中、80歳にもなろうかという老僧が訪ねてきて(70歳まで生きるのさへ稀だった時代です・・・ぼんくらカエル註)、玄関の戸を叩いた。戸を開けると、死んだ妻がよみがえり、老僧に連れられて帰ってきた。

「私は法成寺のものである。よみがえった妻を良く保養しなさい」

と言って、老僧は消えた。妻は、はじめはうとうとしていたが、7日くらい過ぎると、もとのようになった。ただ、明るいところを嫌うようだった。

次の年に、妻は男の子を産んだ。その子が3歳の時、、妻は涙ながらに告げた。

「私は本当の人間ではありません。あなたとの縁が深かったために、地蔵菩薩が閻魔様にお願いして、魂を3年ばかりこの世に帰してくれました。今はもう、帰るべき時です」

そういって妻の姿は消えてしまった。

その妻の子が原隼人である。18歳で初陣し、神に通じているように見えたのも、故のないことではない。

                 御伽婢子 第5巻 終わり    

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