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2009年7月13日 (月)

飲みながら書いてます 幽霊が武将の評をする・5

7月13日(月)

精障者作業所Sへ。

作業所の畑で収穫したナスやキュウリを薄く刻んでポリ袋に入れ、塩を入れて袋もみにする即席漬け物が好評。みんなにおだてられて、今日も作る。

Sの旅行は那須に決まったそうで、「ぼんくらカエルさん、今年は行くの?」と聞かれる。去年旅行に参加しなかったので、その後何度も、同じ質問を受ける。去年はスッタフ以外にこぶし福祉会の理事長が参加した。メンバーさん達は、私が行かなかったから理事長が参加したと思っている。理事長では気詰まりらしいのだ。今年は行きますけどね。まだ先の話しです。

明日、近くの狭山台胃腸科外科で、健康診断を受けます。胃ガンの検診も受けるので、今日の夜9時以降飲み食いを禁じられています。いつもならブログが終わってからも一杯やるのですが、今日は出来ません。だからいま、飲みながら書いています。

実は、いま、丁度9時です。もういけないのですけれど、私の予約時間は10時。9時から診察を受ける人も、前日の夜9時まで飲食できるのですから、私は10時まで良いのだと勝手に判断して、後1時間飲み続けます。

私の場合の「飲む」というのは、アルコールの意味ですが、お茶も飲んじゃいけないというのは、この暑い時期に辛いよね。先生によっては、お茶はかまわないという人もいるんだけどなあ。私の先生はそれも駄目なんです。「熱射病だってあるんですよ、先生」というのは、ないしょの独り言。

御伽婢子・51

幽霊が武将を評する・5

前回までのあらすじ 武田の武将鶴瀬安左衛門は恵林寺の庭で、既に亡くなった北條左衛門、山本勘助、直江山城守、多田淡路守、などが信玄、謙信、氏康、信長を評をするのを聞く。そこへ長野信濃守が来て、山本勘助の評をした。

ひとしきりそれぞれの思いを述べた後で、多田淡路守が進みでた。

「いまは敵も味方もない。死んでしまったのだから、すべては夢のようなものだ。酒でも飲んで楽しみましょう」

参会者は、したたか酒を飲んだ。

やがて、長野信濃守が詩を吟じた。

  義重命軽如鴻毛

  肌骨今鎖没艾蒿

  山宣平重淵宣塞

  残魂尚誓節操高

    義は重く命は鴻毛のように軽い

    身体は今荒れた草原に埋もれる

    山は平らにして淵は埋めるべく

    残った魂はなお節操が高い

北條左衛門佐も吟じる。

   泉路茫々隔死生

   落魂何索貽武名

   古往今来几是夢

   黄泉峙耳聞風声

     あの世のへは草ぼうぼうとして死生をへだつ

     死せっる魂にとって武名とは何か

     昔から今まで、すべては夢だ

     黄泉では耳をそばだてて風の音を聞くのみ

直江山城守の詩

   物換星移幾度秋

   鳥啼花落水空流

   人間何事堪憫悵

   貴賤同帰土一丘

    時代は移りまた秋が来る 

    鳥はなき花は落ち、水は虚しく流れる

    何事ぞ人間は悲しみに堪えている

    尊きも卑しきも一塊の土となるものを

山本勘助は文盲であるが思うところをいはなければと、次のように詠う。

   平生知略胸中満

   剣払秋霜気吐虹

   身後何謾興廃

   可憐怨恨深叢

    生きているうちは胸中は知略に満ちて

    剣は秋霜を払い、気宇壮大だった

    死後はそれも虚しい

    今さら怨恨を言うのは哀れむべきだ

多田淡路守の詩

   魂帰冥漠魄帰泉

   却恨人世名聞権

   三尺孤墳苔累々

   暫会幽客恵林辺

    魂魄は冥土にあって

    いまだに生前のことをあげつらう

    三尺の墓は苔に覆われているというのに

    恵林寺で幽客に会えて良かった

鶴瀬安左衛門は、はなはだ怪しい気分になった。これは夢かまことか。話しをしているのは、すべて故人だ。ひょっとして、私自身が死んでしまったのか? と思っているところに、ホラ貝や太鼓の音がして、座中の人は押っ取り刀で立ち上がったが、ふっと消え失せた。

夜は白々と明けている。あまりの不思議さに、鶴瀬は甲府に立ち帰り、信玄公に話した。信玄に、「おまえ、狐に化かされたか」と言われたので、他人には語らず、筆に記して、箱の中にしまっておいたと言うことだ。

                        終わり      

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