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2009年7月 3日 (金)

たまには政治の話 幽霊が夫にあって語る・2

7月2日(木)

毎日書く日記だから、たまには変わり映えすることを書きたいと思うのだけれど、出来ないねえ。いつも似たような話だ。多分私の頭の血管の中を流れているのは、血液ではなくて、オカラかオガクズです。脳みそがパサパサと乾いて、柔軟な思考なんて出来やしない。

老人介護施設Kへ。手品をしたり似顔絵を描いたり、話し相手をしたり。ボランティアと言ったって、気楽なものです。

たまには政治の話も書きましょうか。麻生さん、いろいろ言っていたけれど、大臣を2人作りました。どうせすぐ終わるのですが、2人には、元大臣の肩書きがつくわけです。おめでとうございますと言っていいのかな。

小泉さんは「自民党をぶっ壊す」と言って、人気を得ましたが、本当に自民党をぶっ壊しましたね。小泉さんの功績です。

麻生さん。今さら人事をいじったって、人気が出るわけ無いじゃないですか。たとえ宮崎県知事を引っ張ってきたって、急に自民党の人気が上がったりしないと思いますよ。いくらかは軽率な人の人気を得られるかも知れないけれど。大した変化にはならないでしょう。

自民党は、民主党を「政権担当能力がない」と言いますが、自民党だって、政権担当能力があるとは思えません。天下り先の法人をつぶすことも出来ないし、天下りもそのままです。選挙目当てのばらまきをして、それが政権担当能力のある党のすることでしょうか。自民党は、とうの昔に、政権担当能力を失っています。今はもう、末期症状ですね。自民党は壊れちゃったよ。

民主党も、いろいろ問題はあるけれどね。

御伽婢子・42

幽霊が夫にあって語る・2

前回のあらすじ 近江の野路忠太は仕事の関係で3年ばかり鎌倉に来ていた。妻が死んだという知らせで、慌てて近江に帰る。すると妻の幽霊が、昔使っていた余志子という少女を連れて、ぼんやりとした形で現れる。

「余志子はどうしてそこにいるのだ?」

「私は3年前に死んだけれども、今はなくなった奥様に仕えているのです」

「年老いた女もいるようだけれども、あれは誰だ」

妻が答える。

「あれは私の乳母です。私についてきました・・・閻魔大王は、あなたが嘆き悲しむのを知って、私に少しの暇をくれました。そのため、いま会いに来ているのです」

「あの世では一体何を食べているんだね」

「生臭いものは食べません、いつも食べているものは粥です」

忠太は粥を作って3人にすすめた。妻は言う。

「私たちには娘が1人ありましたね。その娘に会いたくありませんか?」

「それは会いたいさ。あのときはまだ生まれて半年だった」

「娘は7歳になりました」

「あの世でも歳をとるのか」

「それはこの世と同じです」

娘が出てきて、膝をついて父親に挨拶をした。7歳だけれどもなかなか美しく、賢そうに見える。この世にあれば妻の形見と思って可愛がるものを、と思い、かき抱こうとしたら、煙のように消えてしまった。

「あの世では、どんなところに住んでいるのかネ」

「あなたのご先祖と一緒です」

いろいろと話しているうちに、はやくも夜は明けようとしていた。

「いまは住む世界が違っているが、われわれはいつかまた一緒になれるのか?」

忠太の問いに妻は答える。

「40年ほど先になります。そうしたらまた一緒になりましょう」

もう、鳥の声が聞こえる。妻は泣きながら小袖の襟を解き、歌を書いて忠太の渡した。

   わかれてのかたみなりけりふじ衣

      まりにつつみしたまのなみだは

忠太は白銀の香炉を取り出し、

   なき霊よことなる道にかへるとも

      おもひわするな袖のうつり香

と書いて渡した。名残を惜しみながら妻は出て行き、朝靄の中に消えた。先ほど妻たちが食べた粥の椀を見ると、中味はそっくり、冷えて残っていた。忠太は何もかもあじきなく、髪を剃り、諸国を修行し、最後は高野山に登って、妻の菩提を弔ったのであった。

                    第4巻 終わり

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