« 飲みながら書いてます 幽霊が武将の評をする・5 | トップページ | ノウゼンカズラ 原隼人佐 »

2009年7月14日 (火)

健康診断今年もセーフ 火事の定め

7月14日(火)

狭山台胃腸科外科で健康診断。肺のレントゲン、胃ガンの検診も。

機械が故障したとかで、今日はバリュームではなく、胃カメラを飲む。この医院の良さは、その日のうちに結果が分かること。肺、胃共に異常なしだった。検診が終わったのが12時で、ちょっと待ち時間が長かったなあ。

午後、精障者作業所Mへ。

御伽婢子・52

火事の定め

西の京に富田久内という者が住んでいた。こころざし優しく、情け深い者である。

ある日、北野天神に詣で、その帰り道、茶屋で休んでいると、12・3歳くらいの小坊主がやってきた。痩せて青ざめた表情に疲れが見えている。久内が話しかけてみると、東山のあたりに住んでいるらしい。

「朝からあちこちに使いにやらされて、まだ何も食べていません。師の坊さんの命令に従うばかりで、きつくてしょうがない」

と言う。

久内は気の毒に思って、餅を注文して小坊主に与えた。小坊主が餅を食べ終わったので、そろって店を出たところ、小坊主が口を開いた。

「実は私は人間ではないのです。火の神の使いで、火事を起こす役割です。あなたは優しい方ですからお教えします。明日、西の京は火事になり、ことごとく焼失します。あなたの家は焼きたくないけれども、もうそういうわけにはいかないのです。すでに、焼失する範囲に入っています。ですから、財宝や家財道具は今日のうちに運び出してください」

そういって、小坊主は消え失せた。

久内は急いで家に帰り、財宝や家財道具をすべて運び出した。特に何も言わなかったけれども、強いて理由を聞く人には、北野で会った小坊主のことを話した。人々は、狐にでも化かされたのだろうと言って、あざ笑った。

実はその年の3月ごろ、西の京と東の京の酒・麹を売る業者で組合を作った。ところが西の京の業者は、組合の座を破って商売をしたのである。東の京の業者が怒って、時の管領、畠山徳本に訴え出た。畠山の裁定は、東の京の主張を入れるものであった。

西の京の業者はそれを不服とし、北野の社に立てこもり、管領の言うことを聞かず、東の京の業者を打ち殺すと息巻いていた。やむを得ず、管領は侍たちに命じて、立てこもる者たちを捕まえて獄舎に繋ごうとした。立てこもる者たちはこれに抵抗し、最後は社に火を放って自害した。火はたちまち燃え広がり、西の京は火の海と化したのである。

時に1444年4月12日。久内が小坊主にあった次の日であった。

                        終わり

|

« 飲みながら書いてます 幽霊が武将の評をする・5 | トップページ | ノウゼンカズラ 原隼人佐 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/30545297

この記事へのトラックバック一覧です: 健康診断今年もセーフ 火事の定め:

» ご心配をおかけしました [*シール堂公認* 楽勝!?シール堂印刷の社長ブログ]
先日の健康診断の結果報告書に#63722; 要再検(精密検査を受けてください)#63907; なんて書いてあったもんだから…それも胃#63904; まずは 人気の社長blogランキングは→ここ←で確認 総務部長から『すぐスケジュールして行ってきて下さいよ』と 促されて..... [続きを読む]

受信: 2009年7月15日 (水) 03時15分

« 飲みながら書いてます 幽霊が武将の評をする・5 | トップページ | ノウゼンカズラ 原隼人佐 »