« わらしべ長者 妻の見ている夢を夫が現実に見る | トップページ | 家事の日 鬼谷に落ちて鬼となる »

2009年6月 2日 (火)

散歩が好き 妻が見ている夢を夫が現実に見る・2

6月2日(火)

こぶし福祉会の授産施設リバーサイドへ。私のやるべき事は2時頃終わったので、帰りはリバーサイドの裏の霞川沿いを歩く。霞川から入間川の合流地点へ歩き、そこから入間川沿いを下る。天気さえ良ければ、いつでもリバーサイドの帰りは、このコースを歩く。ボランティアに行っても、帰りの散歩が楽しみなのである。

川の左岸、右岸というのはどっちを向いて言うのだろうか。入間川の川下に向かって左岸には川越狭山自転車道がある。私は自転車道を歩くときもあれば、右岸の荒れた土手を歩くこともある。今回は、始め右岸を歩き、途中で橋を渡り左岸を歩いた。

Tati0009 これは右岸で描いたスケッチ。座るところが無くて、たったまま描きました。今日は色を付けるつもりで絵の具を持っていったのだが、この絵はそんな理由で、鉛筆だけです。

Tati0010

これは左岸にわたってからのスケッチ。雨のあとで水量が多く、普段は河原のところも、水が被っていました。水面から、草がちょこちょこ出ていたりして。

散歩の途中、幼稚園くらいの子供を2人連れたお母さんが、桑の実を採っているのに会う。

「ジャムにするんですか」

「ええ、作ってみようかと思って」

「良いですね。私も集めて作ってみたいような気がします」

そういって通りすぎると、男の子が追いかけてきて、私に桑の実を一つさしだす。食べないわけに行きませんよね。でも、美味しかった。

御伽婢子・19

妻が見ている夢を夫が現実に見る・2

前回のあらすじ 周防山口の城主大内康隆の家来に、浜田与兵衛という者がいた。浜田の妻は才女で情け深い。夫婦仲はいったて良かったが、浜田は主人の供をして京に上り、しばらく留守をした。15夜の夜帰ってくると、野原に幕を張り、妻を含めた10人ばかりが宴会をしている。浜田が物陰から覗いていると、まわりのものは、妻に、歌を詠め、歌をうたえなどと、次々に要求している。

こんどは、妻は今様をうたった。

《あなたのいない閨に1人で寝ていると、風の音さえ身に沁みる。何の便りもないあなたを恨むのではないが、空を飛ぶ雁に、せめて便りを持たせてやりたいものだ》

すると儒学者と思われる男が、涙ぐんで吟詠した。

 蛍火穿白楊 非風入荒草

 疑是夢中遊 愁斟一盃酒

(蛍火は楊を穿ち、悲しみの風は荒れた草に入る。是は夢の中の遊びではないのか、憂えて一杯の酒を酌む)

浜田の妻は、

「今宵ばかりが夢ではない、この世はすべて夢なのだ」

と涙を流す。宴会の中心人物は大いに怒った。

「みんなで楽しんでいるときに涙を流すとは忌々しい」

と浜田の妻に向かって盃を投げた。それが額にあったった。妻も怒って、石を投げ返したところ、頭に当たって、血が滝のように流れた。一座のものは大いに驚いて騒ぎ出したら、灯は消えて、辺りは何もないただの草むら。虫の声だけが聞こえる。

「さては我妻、亡くなってしまったのだろうか?今のは幽霊なのか」

と浜田は心配になり、急いで家に帰ったら、妻は寝ていた。妻をおこしたところ、夢を見たという。その内容は、浜田が見たものと同じだった。

浜田は、妻の夢の中を見たのである。

                       終わり

|

« わらしべ長者 妻の見ている夢を夫が現実に見る | トップページ | 家事の日 鬼谷に落ちて鬼となる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/29916785

この記事へのトラックバック一覧です: 散歩が好き 妻が見ている夢を夫が現実に見る・2:

« わらしべ長者 妻の見ている夢を夫が現実に見る | トップページ | 家事の日 鬼谷に落ちて鬼となる »