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2009年6月13日 (土)

早く寝なくちゃ 牡丹灯籠・4

6月13日(土)

雨こそ降らないが、むしむしして、湿気が多い。梅雨なんですねえ。

明日、山へ行く予定があります。蒸していても雨がなければいいのですが、予報では、午後、崩れるそうだ。それも雷があるとか。それは困るんだなあ、雷の怖い山に行く予定だもの。なるべく早く下山することを考えましょう。

明日、狭山市駅前6時集合です。その前の食事をして、トイレなどもすませなくてはなりません。そのためには4時起きです。早く寝なくちゃ。

「ネエあなた、もう寝ましょうよ」

なんていわれて寝るのではないところが残念だなあ。

御伽婢子・28

牡丹灯籠・4

前回までのあらすじ 荻原新之丞は妻に先立たれ、浮かぬ日々を送っていた。盆の15日夜更け、ぼんやりと門のところに立っていたが、外を通る美しい女に心を奪われ、2人はわりない仲になる。女は夜な夜な通ってくるが、隣の老人が壁の隙間から覗いてみると、それは骸骨であった。そうと知って荻原は女の住所を尋ねると、古びた霊廟が立っていた。

近寄ってみると、棺の表に「二階堂左衛門尉が息女弥子吟松院冷月禅定尼」と書いてある。その傍に古い子守人形があり、浅茅という名が背中に書いてあった。棺の前には、牡丹の花の古い灯籠が掛けてある。

間違いなくこれである。荻原は恐ろしくて身の毛もよだち、後をも見ずに逃げ帰った。これで恋も冷め、わが家にいるのさえ恐ろしく、隣の老人の家で夜を明かした。

さてこれからどうしたものかと悩んでいると、老人が東寺へ行くことをすすめた。東寺の卿公は学問も行いも兼ね備えた名僧だという。しかも霊験あらたかであるらしい。是非そこへ行って頼みなさい、と教えてくれた。

荻原は東寺へ行き、卿公に会うと、卿公は言った。

「あなたは化け物に精気を抜かれている。後10日もすれば命を失うところだった」

卿公は荻原に、護符を与えた。その護符を門に貼っておいたら、女はぴたりと来なくなった。

50日ほど過ぎて、荻原は供を連れて東寺に参り、卿公に感謝した。その後酒を飲んで、気が大きくなり、万寿寺の門の前に立って中を覗いてみた。すると例の女が出てきて、荻原に恨みごとを言った。

「あなたが私に約束してくれた数々の言葉は、嘘、偽りだったのですか。そんな薄情けとも知らずに、私は身をまかせ、いつまでも仲むつまじくいたいと思っていたのです。卿公とかのお節介であなたが心変わりしたのが情けない。しかし今日ここに来てくれたのは嬉しいことです。どうぞ中に入って下さい」

女は荻原の手を取り、門の中に連れ帰った。供の者は、肝をつぶして逃げ帰った。そして老人をはじめ、荻原を知るものたちにそのことを知らせた。人々は驚いて万寿寺に行ってみたら、荻原はすでに女の墓に引き込まれ、白骨となっていた。

寺僧たちは大いにいぶかって、女と荻原の白骨を鳥部山に埋葬した。

その後、雨が降る夜は、荻原と女が手をつない出で歩くのが見られた。供について歩く少女は牡丹灯籠を持っている。この者たちに会うと必ず病気になるので、人々は大いに怖れた。

荻原の縁者はこれを悲しみ、千部の経を読み、写経をして墓に納めた。その後は再び現れることはないという。

                         終わり

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