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2009年6月12日 (金)

絵の展示で大騒ぎ 牡丹灯籠・3

6月12日(金)

公民館のロビーに、私たちの水彩画を展示することになり、みんなでわいわい言いながら、倉庫からパネルと柱を運ぶ。年寄りばかりが大騒ぎしてパネルを組み立てました。17名の仲間が、それぞれ2点か3点ずつ展示します。

みんな展示で疲れてしまって、今日は絵を描く人なし。お茶を飲みながら、雑談でおしまい。

車椅子のTさんが来る。石和へ行ったおみやげに、

「あんたの大嫌いなものを買ってきた」

という。

「笹一」という日本酒である。ありがたく頂戴する。もちろん大嫌いだから、そのままにしておくことは出来ない。さっそく征服しなくてはならないのだ。このブログを書く前に、まずコップで1杯、戦いを挑んで、やっつけてやった。敵ながら、なかなか天晴れな奴である。

御伽婢子・27

牡丹灯籠・3

前回までのあらすじ 荻原新之丞は妻を亡くし、鬱々と過ごしていた。お盆の15日、夜遅く、家の前を通りすぎる女性の美しさに心を奪われ、女もまんざらではなかったため、自宅で一夜を共にし、睦言を交わしているうちに朝になる。

「あなたの住まいはどこですか」

訪ねる荻原に、女は答える。

「私は藤原氏の流れを汲む二階堂政行の子孫です。その頃は名を馳せたものですが、時代が代わり、、今は貧しくくらしています。父の名は政宣。京都の戦で討ち死にしました。兄弟も死に絶えて、私1人が生き延びて、使用人だった女の子と暮らしています。住んでいるのは万寿寺のほとり、恥ずかしくも悲しくもある生活です」

そう語る言葉も優しく、物腰にも風情がある。夜も明けたので、名残は尽きないが、女は帰っていった。

それからは、夜ごと夜ごと、女はやってくる。荻原はすっかり心を奪われ、その女のことを思う以外は、何もわきまえないほどである。あまりの嬉しさに、ただぼうっとして、昼も外へ出ることがない。

このようにして、20日くらい過ぎた。荻原の隣に、訳知りの老人がいた。夜ごとに荻原の家から女の声がして、歌をうたったり遊んだりしているようだ。どうにも訝しい。壁の隙間から覗いてみると、ひとそろいの白骨が荻原の前に座っている。荻原が何かを言えば、白骨は手足を動かし、骸骨が頷き、口の辺りから声が出て話しをする。

老人は大いに驚き、夜の明けるのを待って、荻原を呼び寄せ、ことの次第を語った。

「そんなことをしていたら、精気を吸われてしまう。すぐに死んでしまうよ」

荻原は大いに驚いて、聞いた。

「どうしたらいいだろうか」

「万寿寺の傍に住んでいるというなら、そこへ訪ねていってみなさい。何か分かるでしょう」

そこで荻原は京都五条の辺りを、あちこち訪ね歩いた。日が暮れるころになって、やっと万寿寺の近くに、古びた霊廟を見つけた。

                          続く

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