« 目が霞む、耳が遠い 夢のちぎり・1 | トップページ | メンタムは乾燥肌の友 夢のちぎり・3 »

2009年6月27日 (土)

行田市内散歩 憂楽帳 夢のちぎり・2

6月27日(土)

行田市内散歩

歩く会、参加6人。行田市郷土博物館~水城公園~さきたま古墳群(風土記の丘)

梅雨時なので雨の心配をしていたが、現実には暑さの心配をしなければならない気候だった。予報では、35°位にもなろうかと言うことだったが、どうしようもなく汗が噴き出るほどではなかった。それでも暑いには暑い。みんなバテました。

  • Tati0009 Tati0010
  • Tati0011

私がリーダーなので、例によってドジなことをくり返し、笑い話を後世に残そうかという位なのですが、それについては触れません。行き帰りの車内でのスケッチです。仲間が2人、無関係な人が1人。どれが誰かは、まあいいでしょう。肖像権の侵害と言われるほどは似ていません。

憂楽帳

毎日新聞のコラムに「憂楽帳」というのがある。新聞記者の新人時代の哀感を綴ったものが多く、愛読している。教のコラムは大平翔也という人の『恩人』という記事。記者が駆けだし時代、行きつけの小料理屋の「おばちゃん」と、他人には親子かと疑われるほど仲がよかったこと。その「おばちゃん」が店をたたみ、ひとり暮らしをはじめたこと。親類の世話になろうとしないこと。体調と生活の不安を感じながら生きていること。などが書かれている。

判るなあ。1人で気丈に生きてきた人間が、親戚の世話にはなりたくないというその気持ち。「独居老人が安心して暮らせる社会にはなっていないなとあらためて思う」と記者は言う。そうだよなあ。思わず涙した。

こう書くと、何だか私が自分の身に引き比べて書いているように思われそうだが、そんなわけではない。歳をとれば。ある種の覚悟は必要なものだ。ただ、「独居老人が安心して暮らせる社会なっていない」というのは、その通りだと思う。

御伽婢子・37

夢のちぎり・2

前回のあらすじ 舟田左右は若く、裕福で、イケメンである。秋の稲刈りのころ、舟で自分の田の見回りに来て、ある酒屋の川床で酒を飲む。酒屋の主人の心くばりのあるもてなしで、気持ちよく酔っている。

酒屋には年頃の娘がいて、川床に続く部屋に住んでいた。川床で声がするので覗いてみると、なんとまあ、たいしたイケメンの男が飲んでいるではないか。ぼうとして恥ずかしさも忘れ、間仕切りの垂れ幕から顔を出して見とれていた。すると舟田も気がついて、二人は目と目があった。娘は慌てて顔を引っ込めた。

娘の方も美人である。親は歌草紙などを多く与えて育てたため、教養もあり、文字なども流れるように書く。それが知性となって顔のも表れている。舟田も心を奪われたが、声を掛けることも出来ずに酒屋を辞した。

さてそれからというもの、舟田の心は酒屋の娘のことばかり。とうとう夢にまで見るありさまだ。夢の中で酒屋に行き、川床から娘の部屋に入る。娘の部屋の前には小さな庭があって、山や谷、川や海、山から砂浜までの道のようすなど、実によく現されている。池の水は清く、水際の草、魚、虫の声、窓に飛び交う蛍、何もかも風情がある。

軒には小鳥の籠が下げられ、部屋には焚き込められた香の匂いが籠もる。美しい花瓶に菊が生けられ、机の上には硯箱。床に源氏物語や伊勢物語その他の双紙類。壁には東琴(6弦の琴)が立てかけてある。

舟田が入ってゆくと、娘は嬉しげに近づき、手を取って閨に導いた。互いに思いを語り、ちぎりを交わし、朝に帰った。それからは、夜ごと夜ごとやってきて、ちぎりを交わさぬ夜はない。

ある夜、娘は東琴を引き寄せて、想夫恋の曲を弾いた。またある夜は、娘が縫う小袖を、舟田は不用意に火鉢の火で焦がしてしまった。更にある夜は、娘は舟田に白金の香合を贈り、舟田は娘に水晶の玉を与えた。

目が覚めると、舟田の枕元に香合があり、水晶の玉はなくなっていた。あまりの不思議さに、

  君にかく逢夜あまたのかたらひを

      夢としりつつさめずあらなむ

(大意 あなたと会って毎夜の語らいを、夢とは知っているが醒めなければいいのに)

と詠んだ。

                        続く

|

« 目が霞む、耳が遠い 夢のちぎり・1 | トップページ | メンタムは乾燥肌の友 夢のちぎり・3 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/30308069

この記事へのトラックバック一覧です: 行田市内散歩 憂楽帳 夢のちぎり・2:

» 映画化決定!ケータイ小説「天使の恋」 [映画化決定!ケータイ小説「天使の恋」]
映画化決定!主演、佐々木希 ケータイ小説 天使の恋 [続きを読む]

受信: 2009年7月 9日 (木) 11時59分

« 目が霞む、耳が遠い 夢のちぎり・1 | トップページ | メンタムは乾燥肌の友 夢のちぎり・3 »