« 竜宮の棟上げ 2 | トップページ | いろいろ »

2009年5月11日 (月)

竜宮の棟上げ 3

5月11日(月)

御伽婢子 通算 3回

竜宮の棟上げ 第3回

前回までのあらすじ 真上阿祈奈君(まがみあきなきみ)は竜王に招かれ、竜宮に来ている。竜王は新しい宮殿を建てている。真上はその棟上げに飾る祝言を書くように求められる。

頭の上に二つの輪を作った髪型の、12,3歳の子供が2人出てきた。1人は碧玉の硯、斑のある竹に犀の毛で作った筆、神の庭で作ったあかざの灰と麝香を加えた墨汁を持っている。他の1人は、水神が織った絹を持って来て真上の前に広げた。

真上は断るわけにも行かず、筆を染めて書き始めた。

《天地の間に、わだつみほど大いなるものはない。生きとし生けるものは、龍神をあがめ奉る。常に世を潤している。なんでその喜びを述べずにいられるだろうか。

《まさにこの月のこの日、竜王は新しく玉の御殿を造られた。水晶珊瑚の柱を立て、琥珀硬玉の梁を作る。珠のすだれを巻き上げれば、山の雲は青く麗しい。玉の戸を開けば、白いかすみが山を巡る。

《天は高く、地は厚く、南の海8千里を鎮め、北の渚500の淵を治める。空の上から泉のそこまで、その恵みを受け、竜王は哀れみを授ける。その力は古今を通じ、その幸いは河原の石ころにまでおよぶ。年古りた亀、錦鯉は踊って祝い、こだまや山彦は集まって喜ぶ。

《ここに歌1曲を作って、宮殿の梁に掲げる。

   扶桑海淵落瑶宮 水族駢テン承徳化

   万籟唱和慶賛歌 若神河伯朝宗駕

《東海の淵に御殿を建て 水族は並んで徳化に従う すべての風は喜びをうたい すべての河の神も諸侯も謁見して喜びを述べる》

  をさまれるみちぞしるけき龍の宮

    世はひさかたのつきじとをしる

《龍の宮はいつまでもつきないと歌にし、願わくば、棟上げの後、世は幸せに満ち、宮は穏やかに、わだつみは平穏に、治まりますように。天の日月と同じように永遠に続くことを疑いません。

と書いて、竜王に奉った。

竜王は大いに喜び、3人の客に見せた。3人の客も真上を褒めた。

竜王は言う。あなたは人間なので知らないだろうが、この3人は江の神、河の神、淵の神です。みんなあなたの友達と思い、心ゆくまで遊びなさい。さあ、棟上げの宴を開こう。

                            続く

|

« 竜宮の棟上げ 2 | トップページ | いろいろ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/29568687

この記事へのトラックバック一覧です: 竜宮の棟上げ 3:

» まとめ髪 [まとめ髪]
まとめ髪は便利なヘアアレンジですね。 まとめ髪の作り方は簡単なやり方でできます。 まとめ髪の画像についてのサイトも。 [続きを読む]

受信: 2009年5月14日 (木) 00時23分

« 竜宮の棟上げ 2 | トップページ | いろいろ »