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2009年5月16日 (土)

つばさ会(俳句) 黄金100両

5月16日(土)

つばさ会。

私は俳句を始めて7年たつけれど、俳句が上手くなっているとは思えない。そのくせ生意気で、俳句の約束事などについて、疑問を持ったりする。なかなか素直に、ハイそうですか、という気分にならない。だから上達しないのだろう。

でも、俳句って本当に上達するのかなあ。「上手い人は、はじめから上手い。長年やると達者になるだけ」といった人がいたけれど、それが本当のような気がする。

俳句には、性質や好みが現れるよね。

  花見酒カップに落ちて蟻泳ぐ  ぼんくらカエル

  われら酒好き初蝶を見ても飲む     ”

飲んべえだから、こんな句ばかり作っている。もちろん初蝶は、見なくても飲むのです。

御伽婢子 通算 7回

黄金100両 第2回

前回のあらすじ 文兵次は由利源内が困っていたときに、黄金100両を貸した。その後、文治は災難に遭い無1文になった。源内は出世したので、金を返してもらおうとしたが、言を左右して返してくれない。

それから半年ばかりたって、12月になった。その年は何とか過ごしたけれど、新年を迎える手だてがない。文治は源内のもとへ行き、

「妻子は飢えている。わが家には餅をつく金もない。貸した金を全部ではなくても良いから、たとえ少しでも返してください」

と頼んだ。

「それは気の毒だけれど、私もわずかばかりの禄を食む身、とてもお返しすることは出来ない。とはいえ、明日使いを出して、米を少しとお金を少しお送りしましょう。それでとにかく、年を越してください」

と源次は言った。兵次は喜んで家に帰った。

しかし次の日、幾ら待ってもその使いは来ない。家の門に立ってそれらしい人を見るが、誰も文治の家には寄らない。とうとう1日過ぎてしまった。

もはや米もなければ、灯りをともす油もない。あんなに約束したのに友情を裏切り、悔しいこと限りがない。源内一家を皆殺しにして自分も死のうと思い、源内の屋敷に忍びこもうとした。しかし考えてみれば、源内はともかくその妻子に罪はない。源内を殺せば妻子は路頭に迷うことになる。天に誠があるならば、われにも生きる道はあるだろう、と思いとどまった。

家に帰り、源内を殺そうと思った刀などを売って、何とか正月3ヶ日は過ごした。次の朝、兵次は初瀬の観音様にお参りし、山に分け入った。そして、謝って山中の池に落ちた。すると水は左右に分かれて道が出来た。道を伝って200メートルほど進むと、立派な門がある。入ってみると、人の気配もなく静かで、古い趣のある松が立ち並ぶだけである。

そのまま奥に進んで御殿の入り口の階段のところまで来たが、咎める人もいない。ただ、鐘の音が遙かに聞こえるだけである。

兵次は疲れ果てて階に腰を掛けて休んだ。もはや倒れるほどだ。

                         続く

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