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2009年4月 1日 (水)

あれから10年

4月1日(水)

妻が亡くなって今日で10年。涙で暮らしたといえば殊勝だけれど、結構楽しく暮らしています。

なるほど、無くなった当座は落ち込みもしました。自分を責めました。しかし、いい加減な性格のせいか、それも長くは続きませんでした。

アラブの諺には、良いものがありますね。「今日の悲しみは、今日のみにて足る」。またこんなのもある、「過ぎたるを悔やむ無かれ、まだ来ぬを憂うる無かれ」。

この10年、妻を思い出さなかった日は1日としてなかったとは言える。だからといって、いちいち悲しんだり憂えたりするわけではない。ただ思い出すだけである。どちらかといえば、のんきに、楽しく暮らしている。

幸せというのは、金銭的なゆとりにあるのではないと思っている。私は紛れもなく貧乏だけれども、食うに困っているわけではない。3度3度食事が出来て、酒まで飲めて、寝るところがあって、金のかからない趣味と、ボランティアなどという暢気なことをやっていられる。1人だからといって、家でテレビを見ているだけで、孤独感にさいなまれるという生活ではない。

これもまたアラブの諺だが、良く思い出す言葉がある。「悩む者は富貴にして悩み、愉しむ者は貧にして愉しむ」。

パソコンの前の壁に、妻のちぎり絵が飾ってある。絵画的才能は、私などよりあったんだなあ、と思う。妻の遺影の前に花を飾り、静かな1日をおくる。なあに、雨だったからさ。天気だったら、外に出てますよ。

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コメント

奥様の命日でしたか。
10年、何年たっても忘れることはない人ですね。
なくなった悲しさを嘆いていては、生きてる人は前に進めません。
一昨日になりましたが、脳科学者の茂木さんがNHKで
後悔することは、ひとに適応力をつけるそうです。

後悔をいつまでも、引きずらないよう前に進みましょう。
奥様も、あなたの生活ぶりを喜んでみてらっしゃるでしょう。

投稿: 五十路 | 2009年4月 2日 (木) 00時36分

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