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2009年3月27日 (金)

ルビ 水彩画の会

3月27日(金)

私は毎日新聞を取っている。その1面に「季節のたより」という小さなコラムがあり、俳人の坪内稔典が俳句と浮世絵版画を紹介している。今日の俳句は、

 寄生独身ふえる黄水仙  広瀬邦弘

である。この「寄生独身」に「バラサイトシングル」とルビを振っている。なるほどねえ。

私の少年時代は戦中戦後で、満足な本はなかった。私は近所の人から、講談文庫を借りて呼んだものだ。その頃の本の難しい漢字にはには、必ずルビが振ってあった。私はそのルビのおかげで、本を読めたし、漢字も覚えた。しかしそのルビは、正しい読みをあらわすとは限っていなかった。

講談文庫の中では、悪漢が美女を襲い、あわや落花狼藉の振る舞いにおよぶとき、正義の豪傑が現れて、悪漢をやっつけたりする。その「落花狼藉」とは何を意味するのか分からなかったが、何しろたいそう悪いことで、「ラッカロウゼキ」と読のだということはルビで覚えた。

しかしこのルビというやつ、かなりくせ者で、「怨念」に「ニクラシイ」、「屈辱」に「クヤシイ」などとルビを振ったりする。だから、ルビを全面的に信頼してもいけないのだった。

今日の「季節のたより」を読んで、まさか「寄生独身」を「シングルサイト」と読むのだと思う人はいないでしょう。その点は安心ですけれど、ルビには、本当の読みではなく、意味を振りたくなることもあるでしょう。しかしその場合、「落花狼藉」にはどんなルビを振るんでしょうかね。想像がちょっと下品だったかな。

今日の新聞を読んで、ふと昔のことを思い出しました。本当は、俳句の言葉の使い方、漢字などについても、少しは考えたのだけれども、それを書くと長くなるので、またの機会にします。

○。

水彩画の会。

Imgp1096

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