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2009年3月10日 (火)

公序良俗・具体的妥当性

3月10日(火)

精障者作業所Mへ。

このブログでは初めてと思うけれど、今日は法律のことを少し書きましょう。と言って、私のことだから難しいことは書きません。第一、私自身が難しいことは分かりません。

法律と言えば杓子定規で、なんでも型通り決めていくものだという印象を持っている人もいますが、案外そうでもないんです。さまざまな学説があって説が分かれたり、裁判で刑事と弁護士が争うのも、その件に関して、どう解決するのが具体的に妥当であるか、と言うことを探るためだったりします。昨日取り上げた日本語しか話せない少女の家族を、強制送還するという問題も、それで具体的妥当性があるか、と言うところにひっかかるわけです。

私たちの生活に身近な法律と言えば「民法」です。民法だけでは私たちの生活全般を抑えることは出来ませんから、さまざまな特別法があります。民法は一般法で、特別法は、その法律に書かれていることに限っては、一般法に優先します。

「利息制限法」などと言うのもその1つで、サラ金などでお金を借りた人は、この法律で守られるわけです。全部で4条しかない小さな法律です。その第1条には、10万円未満のお金を借りた人の利息は年2割、10万円以上100万円未満は年1割8分、100万円以上は年1割5分までと決められています。それ以上払う必要はないので、覚えておくと良いでしょう。商売用のお金を借りた場合はまた違う法律があるんですけれどね。

部屋を借りている人が、子供が生まれたので出て行かなければならない、なんてことが、今でもあるんですってね。こんな契約は、公序良俗に反すると思うんだけどなあ・・・。

契約は自由で、誰が誰とどんな契約を結んでも良いのですが、法律違反や公序良俗に反するものは無効とされています(民法90条)。公序良俗とは、「公の秩序、善良の風俗」の略です。「あそこの家からお金を盗んできたらお前に半分やる」などと言う約束は、無効だと言うことです。

今「約束」と書きましたが、約束も契約です。「口約束」を無効と思っている人もいますが、そんなことはありません。口約束も有効な契約です。ただ裁判などになったさい、証拠を出せないのが困るわけです。

「子供を産んだら部屋を貸さない」なんて言う契約は、私は公序良俗に反すると思うけれどねえ。もしその判断を下すのは微妙だというのなら、借家法にそれを禁止する条文を入れてもよい。あるいは、ごく短い特別法を作るとかね。(借家法も民法の特別法です)

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