« 宗教について | トップページ | Sさんからの電話 »

2008年12月24日 (水)

危ないね、ブッシュの靴

12月24日(水)

私はブッシュ大統領が嫌いだし、とんでもないことをしでかした馬鹿大統領と思っている。中東に多大な苦痛を与えた人だと思っている。薄っぺらな正義感で、テロとの戦いといいながら、実際にはテロをかえって助長し、多くの人民を死なせてしまった人だと思っている。テロとの戦いといいながら、戦争を輸出したことは、なんともやりきれないほど馬鹿である。

私はいつも書いているが、単純な命題を持っている。「人を殺すことは悪い」ということだ。これに関しては、理屈もヘチマもない。「人を殺してなぜ悪い」なんて聴かれたって、そんなことに理屈で答えなきゃならない筋はない。たとえばあなたが、包丁か何かで人を殺して、それで平気でいられるのかと言うことだ。あなたの感覚、あなたの感情がそれで平気なのかと言うことだ。もしそんなことをしてしまったら、自分の感情を押し殺すため、もっともらしい理屈を考え出すに違いない。感情が納得できないから、理屈で正当化しようとするのである。

ドストエフスキーが「罪と罰」で、この問題を扱っている。「罪と罰」の主人公の場合は、理屈の方が先にあったんだけれど。

人間の感覚、感情は、人を殺すことに、そうやすやすと絶えられるものではないと思う。殴り合って人を殺すこと、刃物で人を殺すこと、それをくり返すこと、普通の人はそんなことに耐えられないと思う。

しかし、行為する者と殺される者との距離が遠くなるほど、人はそれに耐えやすくなる。遠くにいる人を鉄砲で撃つ方が、殴って人を殺すよりは耐えやすいだろう。殺人という生々しさが無くなる。飛行機から爆弾を落とすのならば、その下で死ぬ人を実感としてみることは出来ない。核兵器投下も同じことだ。まして、作戦本部にいて、敵味方の兵士や人民はも数でしかないのだ。

ブッシュは自国に起きたテロに逆上して、スーパーマンのような正義感で、戦争を輸出した。そして、参謀本部の立場になった。あとは・・・。

だから中東の人々がブッシュにいらだつのは分かる。靴を投げたジャーナリストの気持ちもわかる。それでもなお、私は彼の行為に賛成できない。ジャーナリストならば、なんとか言論で立ち向かって欲しかった。幾ら主張しても、なんとも解決がつかないいらだちは分かる。だから同情はする。しかし、彼を英雄に祭り上げることは賛成できない。まして、その靴が人気だなんて。

それではまるで、集団ヒステリーではないか。そんなヒステリーの結果がどこへ行くか、日本は60年以上前に経験しているはずだ。

集団ヒステリーの危険については、いずれまた書く機会があるでしょう。

特養老人ホームSへ。おやつレク。2F。

|

« 宗教について | トップページ | Sさんからの電話 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/26461731

この記事へのトラックバック一覧です: 危ないね、ブッシュの靴:

» ANAマイレージ ポイント [ANAマイレージ ポイント]
ANAマイレージ [続きを読む]

受信: 2008年12月26日 (金) 12時20分

« 宗教について | トップページ | Sさんからの電話 »