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2008年8月12日 (火)

亡霊を八幡に鎮め祭る

8月12日(火)

亡霊を八幡に鎮め祭る(狗波利子・通算61回)

    原作・浅井了意   現代語訳・ぼんくらカエル

寛永の初めのころ(1625年前後)吉川某の家来で松岡四郎左衛門という者がいた。正直で、武術が優れていた。

しかし、同僚の讒言によって打ち首になってしまった。四郎左衛門は、せめて切腹ならばまだしも、ありもしない讒言で打ち首になるとは、悔しい限りだ。死んでからあの世というものが無ければどうにも出来ないが、魂が残るものならば必ず仕返しをしてやる、と歯ぎしりをして首を討たれた。

死後7日、四郎左衛門の亡霊が現れた。讒言をした者は親子とも、続けざまに死んだ。そればかりではない、四郎左衛門の亡霊に逢う者は、老若男女を問わず、たちどころに死に、その数は千人を超えた。

僧を頼んで経を読み、弔ったけれども効果はなかった。陰陽師に祈ってもらったが、変わりはなかった。社を造り、八幡神社として祭ったら、やっと静かになった。

                      終わり           

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